外国人雇用〜基本のキ①〜
外国人と働く。
幸運なことに、私は今まで10年以上、
多国籍環境下で働く機会がありました。
非常に大きな学びを得られました。
お互いを尊重しよう!文化の違いを認めよう!
とかそういう日本人上から目線話は
ひとまず置いておきます。
これから急加速で外国人労働者は増えますし
それに適応できない企業、人は未来がありません。
1.彼らは一人一人違う。
『これだから○○人は嫌なんだ!』
こう言った悪態は大変良く耳にします。
他人事かと思っているかもしれませんが、
○○に日本が入ることも少なくないです。これ大事。
そして、上記の発言した瞬間に思考が止まるし、
職場にいる〇〇人全員敵に回す可能性があること。
それをしっかり認識してください。
当たり前ですか?
〇〇人と働いて嫌な思いをすると
どうしても同じ国の違う人にも当て嵌めがち。
確かに、育った環境はその人のコモンセンス、
常識に直結しやすいが、その限りではない。
各国特有のテンプレ型性質はあります。
しかし、同じ国なら同じ性格では決してありません。
一人一人、関われば関わるほど
様々な性格の人がいることに気付くはずです。
不思議ですよね。
日本人同士なら『色々な性格の人がいる』のは当然。
しかし、外国人のことになると、まとめてしまう。
文化の違いは『心構えをしておく』程度にとどめ、
『フェアに扱う』事に重点を置きましょう。
これが多国籍で働く上で最重要でいて、
そして難しい点でもあります。
マネジメントでも前提になる事ですが
『他の日本人が同じことをしても
同じように注意、指導、発言をするか』を
言葉にする前に考えるだけでも違います。
そこから、逆に
『日本人の同僚には、
言葉にしてなかったから伝わらなかったのか』
という気付きも得られます。
2.彼らは稼ぎに来てる。
圧倒的大前提です。
勘違いして欲しくないのですが、
危機感を覚えましょう、ということです。
『生活がかかっている』の重みの次元が違います。
社労士目指してる人間がこんな事言うのアレですが
自己啓発、自己研鑽しないで、
ワークライフバランスがー、働きがいがー
と言う日本人は職、失うと思います。
スキル、経験、知識の習得、研鑽を怠らないで
初めて働き方をチョイスできます。
『日本人だから』というだけのアドバンスは
今後消滅します。
『日本大好き!だから、お金とか関係ないの!
日本で働けるだけで私嬉しい!』
0ではないです。
メディアに取り上げられていますが、
上記は飽くまで極少数派と認識してください。
彼らはどう振る舞うのでしょうか。
職を得るため、有能であると見せるためなら
手段を選びません。
企業の採用担当の方は注意。
Resume、CVは鵜呑みしないでください。
炎上恐れずに言うと、
経歴詐称、外国の方は本当に多いです。
職を得る事が、彼らにとって最も重要ですし。
『どうせ調べないだろう』
とタカを括っている人が少なくありません。
いかに自分が有能かを、圧倒的に主張します。
そこに日本人的な謙虚さを求めても無駄です。
採用面接は『言質を取る場』とお考え下さい。
逆に言うと、
自分が語った有能さを証明すべく働いてくれますし、
『面接では〇〇って言ってたけど、出来てないね?』
と指摘すれば、挽回すべく働いてくれます。
そのために面接での言質はとても大切。
彼らは働きがいよりお金を重視します。
当然サービス残業など1分も認めません。
厳密なタイムスケジュール管理、給与管理が必須。
外国人はサボってばかり…。
そんな不満を持つ企業は
勤務チェック体制が不十分かもしれません。
楽に稼げた方がいいのは皆同じ。
勤務チェックも厳密に行います。
管理しなければ職場放棄なども平気であり得ます。
逆に勤勉に働いていたのに
正当な評価が無ければ、不満がすぐに噴出します。
日本人もでしょ?と言うかもしれませんが
より極端だと考えてください。
そのため、正当で平等な評価体制や
懲罰規定も整備されていなければなりません。
お金重視なので、臨時ボーナスなどは
人心を掴むのに有効かと思いきや、
そうでもありません。
なぜなら『あの時貰えたのに今回は無いのか』
という、次の不満に繋がってしまうから。
短期的な人気取りは命取り。
あー、日本人より面倒くさいな…と思うのは早計。
上記を整備すれば、
外国人雇用は日本人より生産性を上げられます。
続きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?