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今日の季語 2021/11月

晩秋(ばんしゅう・おそあき):「季秋・末の秋」
   末の秋封が切られてかゆみ止め
野山の色(のやまのいろ):「野の色・山の色」
   手を広げ野山の色に染まる吾子
露寒(つゆさむ):「露寒し・露冴ゆ」
   露寒やドラッグストア大開店
冬支度(ふゆじたく):「冬用意」
   被せ物落ちて予約を冬支度
破芭蕉(やればしょう)
   落ち武者の背中に風が破芭蕉
秋の果(あきのはて):「秋行く・秋果つる」
   名園の木々散り急ぎ秋の果
立冬(りっとう):二十四節気季語「冬立つ・冬来(きた)る」
   洗顔のすくう水減り冬来たる
潤目(うるめ):「潤目鰯(うるめいわし)」
   光なき潤目の郷の軽き石
ちり鍋(ちりなべ):「鯛ちり・鱈ちり」
   ぐつぐつと食卓に溢るちり鍋
浮寝鳥(うきねどり):「浮寝」
   浜名湖や小波に揺れ浮寝鳥
干蒲団(ほしぶとん):「蒲団干す」
   干蒲団消えぬ記憶の世界地図
干菜(ほしな):「吊菜(つりな)」
   鍋の蓋取れば朝餉の干菜の香
毛糸玉(けいとだま):「毛糸」
   かぎ針や部屋をあちこち毛糸玉
千歳飴(ちとせあめ)
   短くて七歳の持つ千歳飴
冬兆す(ふゆきざす)
   冬兆すタンクトップを収む函
火吹竹(ひふきだけ)
   虚無僧を真似てチャンバラ火吹竹
北風(きたかぜ・ほくふう):「大北風(おおぎた)・朝北風(あさぎた)」
   大北風や呼吸大きく大砂丘
冬ざれ(ふゆざれ):「冬ざるる」
   冬ざれやまさか更地と両隣
霜除(しもよけ):「霜覆(しもおおい)・霜囲(しもがこい)」
   畑のくろ霜除どかし野菜埋め
鮫(さめ):「鱶(ふか)」
   追い払ひ竜宮城に鮫の棲む
冬麗(ふゆうらら・とうれい):「冬晴」
   一本の線だけ引きて冬麗
小雪(しょうせつ):二十四節気季語
   黒髪や小雪舞い降り無人駅
ラグビー:「ラガー」
   不規則な動きラグビーボールゆゑ
小春日(こはるび):「小春日和・小六月(ころくがつ)」
   小春日や呪文の如き古文読み
憂国忌(ゆうこくき)
   憂国忌解釈新た檄を読み
咳き(しわぶき):「咳(しわぶ)く・咳(せ)く」
   珍しやマドンナの咳き細き声
膝毛布(ひざもうふ):「膝掛毛布」
   車椅子終の贅沢膝毛布
冬菜(ふゆな):「小松菜·・野沢菜・冬菜売」
   料理には彩り大事冬菜つむ
暖房・煖房(だんぼう):「ストーブ・ヒーター・スチーム・床暖房」
   暖房や二人の部屋の温めあい
押しくら饅頭(おしくらまんじゅう)
   あと一人押しくら饅頭して待ち

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