幸せ開封作業は犯行予告
スニーカーの靴紐が切れた。忘れられるわけないだろと言わんばかりに。色褪せてく、忘れられるわけないだろ、薄れていく、2度と重なるもんか。私はその時を待ち構える。靴紐をリボン結びにしてゴミ箱に投げた。
幸せ開封作業は犯行予告。青、桃、黄、紺、白。うとうとするまで考え込んでいた。
私は疑う。泳ぎ続けたいが為に疑う。水面から顔を出して息継ぎをした時やっと疑うことを止める決断ができるだろう。その時までは犬掻きをして疑い泳ぐ。
真っ赤な月が夜空の低いところに止まる。高いところに登るにつれて黄色く光る。隣で燃え山の彼方で眠る君に似てた。
ロックンローラーはかっこよかった。無言の5分を待ってくれる君に似てた。
ロックンローラーは笑い、叫ぶ。星空と食べ物のことになると興奮して話す君に似てた。
ご機嫌はいかが。
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