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伝え方と話し方の基本

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「伝える力」とは「情報を正しく伝える力」ではなく「目的に沿って情報を届け、相手の感情や行動に好影響を与える力」だと私は定義しています。 そのためにはどうしたら良いのか? そのため…
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#会話

会話は往復するもの

会話という字は「会って話す」と書く単語になるので、それは相手がいることで成立するのが「会話力」であることを意味します。 つまり情報が行き交うのが「会話」であり、その行き交うことをお互いに望む方向に持っていくことが「会話力」なのです。お互いに望む方向ということは、自分だけでなく相手も含むということですから、相手が望む方向を把握していないといけません。 そしてお互いに望む方向に向かって会話をしていく時に大切なことが、信頼関係です。 そのような信頼関係を築く上で「ラポール」と

会話で大切な客観性

会話においては「自ら語りかける」という主体的な姿勢が大切なのですが「問いかけ方」には、どのようなポイントがあるのでしょうか? 当然様々なポイントがありますが、敢えて1つあげるとすれば、それは「相手の目線に合わせる」ということです。 詳しくはこちら「伝える技術の基本(言葉遣い編)」をご覧ください。 そんな会話における「相手の目線に合わせる問いかけ方」のポイントが分かる事例がありますので、ここでご紹介します。 ある人が本を読んで「健康のためには◯◯がいい」と実感をして、そ

会話で大切な主体性

「何かを伝えたい」という時には、まず会話ができる状況がないと伝えるチャンスさえ訪れません。 そりゃ〜そうですよね。 また昔と違って今は、会話以外でもコミュニケーションを取る手段が多くありますが、その時でも「自ら問いかける」という行為がないと、コミュニケーションを交わすチャンスが訪れません。 だから会話においてもそれ以外の手段であっても「自ら問いかける」という主体的な姿勢が大切なのです。 一方で、コミュニケーションにおいては「聞く力(傾聴力)」が大切だという意見がありま

「伝える力」に「あるべき論」は通用しない!!

次のような経験はありますか? いつも上司からガミガミと同じようなことを言われて「しつこいなぁ〜」「また同じ話かよ〜」「嫌だなぁ〜」と思っていたら、別な人から同じことを言われた時に、なぜかすんなりと受け入れられてしまう。 他にも・・・。 セミナーや研修に参加して「良い話を聞いたなぁ〜」と学びを満喫していると「あれ!?なんか聞いたことあるなぁ〜!?」と思ったら、ずっと前に親に言われたことだった。 こういう経験って、誰にでもあることではないでしょうか。 「伝わる」という事

「伝わっている」という状況を創りたかったら、まず相手の「耳」を確認するべし!

相手に自分の意思や思っていることを伝えられると、それはとても嬉しいことです。 でも「なぜ伝わらない!?」と嘆くことがたくさんあります(笑) だから、人は生きていく上で伝える技術を身につけると、その人生は好転していくのです。 ちなみに、相手が「とても聞いてくれている」と感じる時には、見せかけの態度と本音の態度があります。 しかし、見せかけの態度は決して悪いわけではなく、プロの「きく技術」です。 「きく技術」については、ぜひこちらを【「傾聴力」を発揮する3つの「きく力」

自らパンツを脱ぐ 〜共感力の基本〜

先日学生とのWebイベントに参加して、グループディスカッションをしている時に、学生のRくんから次のような質問をされました。 「仕事とプライベートのオンとオフはどう考えているんですか?」 ちなみにこの問いに正解はありませんが、相手が共感することがポイントです。 ちなみにこの時の答えは・・・ 「私はそこまでオンとオフの切り替えを大切に考えていません。オンとオフという言い方はひょっとしたら仕事が義務という発想が根底にあるかもしれません。それよりもオンが楽しくて仕方がないとい

伝える技術の基本 〜見せ方編〜

伝える技術の基本とは「相手の目線に合わせる」ことです。 今回の「見せ方編」でも、基本的には同じことです。 伝わらない原因は、伝える側の自己満足にある場合が多いのです。 決して悪気があるわけではありません。しかしだから良いというわけでもありません。 そしてだからこそ、たちが悪いのです(笑) もしそんな人を見かけた時には「悪気はないから仕方がないよね~」と慰めるのではなく「伝える技術が必要だね~、私もいつもそのことを実感するわ~」と学ぶ後押しをしてあげることが大切です。

話し方のコツ 〜応用編〜

「話し方の3つの基本」は、伝える技術の基本である「相手の目線に合わせること」でした。 これからご紹介する「話し方の3つの応用」は、「合わせる」のではなく「引き寄せる」イメージです。 ①抑揚を意識するいわゆるメリハリです。ここではあえて相手と「合わせない」場面をつくります。 例えば・・・。 同じテンポで話してきたけど、突然早口で話してみる。 大きめの声で話してきたけど、突然ひそひそ話のような小さな声で話してみる。 抑揚を意識することで、相手の注意を引き寄せ、相手の聞

伝える技術とは「相手の目線に合わせる」こと!

専門用語ばかりを並べて説明した時に、相手が「ポカ〜ン」としてしまったら、それはNGです。 もちろん「ポカ〜ン」としなければ、問題ありません。 「小学生でも分かるような言葉で話すことが大切」なんて言われる人もいますが、相手が専門的に詳しい人であれば、専門用語で話すことも必要なのです。 しかし「ポカ〜ン」というリアクションをもらっては、よくありません。 伝える技術では「ポカ〜ン」とならないように、どのような言葉遣いで、伝える技術を発揮すれば良いのでしょうか? 「ポカ〜ン(

伝わらない時の原因でよくあること 〜言葉遣い編〜

「もうずっと言い続けているのに~、まだこんなことがわからないのかよ~」 こんな風に思うことはありませんか? 腹立たしい気持ちをグッと堪えた言葉ではありますが、見方を変えるとこんな言葉にもなります。 「もうずっと言い続けているのに~、まだ相手に気持ちを伝えられてないのかよ~?」 そうなんです。 何ごとも改善しようと思ったら、相手に指を向けるのではなく、自分に指を向けるしかないのです。 自分に何ができるかを考えるしか、改善の道はないのです。 伝わらないパターン冒頭に