起業家の母、３姉妹それぞれの教育を語る
起業家・企業経営者として超多忙な生活を送る中、それぞれ全く個性の異なる三人のお嬢さんたちを見守り続けるチューターのNoriko.Hさんにお話を伺いました。
チューターになったきっかけ
教育分野のバックグランドがあるわけではないのですが、Edu.torの坪井代表と、女性のキャリアや働く母としての話をしている中でお声がけいただきました。
三姉妹の現在とこれまでについて
①長女（現在19歳）
小学5年生の時、打ち込んできたテニスにより集中したいという本人の意思を尊重し、それまで通っていた私立小学校をやめて、公立小学校に移りました。中学はそのまま公立へ。高校はスポーツ推薦だったのですが、いわば「行かせたい高校へ、親からの働きかけ」によって面談やこれまでの実績などで決まりました。しかし大学進学の際は、本人が「純粋な学力だけで受けたい」と言い出したのです。一般入試を受けさせたのですが結局うまくいきませんでした。そこで、プレゼンテーションを得意とする本人の特性を踏まえ、結局AO入試にて現在の大学に合格。アントレプレナーシップについて学んでいます。学校選択に関しては、失敗をしたとしても自分の力でやりきったという思いを持てたので、良かったと思います。
②次女（現在16歳）
幼・小・中・高までエスカレーターの一貫校に通っていました。しかし、小学4年生の時に「今行っている学校は私の意思で選んだわけではない。親の意向だ。」と言い出しました。それから、中学受験のための塾選択をはじめ、受験する中学の願書の準備などすべて自分の手で担ってもらいました。関西グローバル私立の志望校1校に絞って合格。本人が納得感をもって勝ち取った環境にいます。幼稚園の頃から海外志向が強かった次女は、高校では留学コースに進み、現在はカナダに1年間の留学中です。小学校の頃からの自立心の強さを尊重しています。
③三女（現在13歳）
幼稚園だけ私立で、小中は公立に通っています。体で何かを覚えるタイプで、打ち込んでいるテニスのほか、水泳やスケートボードも得意です。ピアノも習わせたわけではないのですが、耳で聞いた音をそのまま再現することができるようなタイプです。ただ、それが勉強につながるかというとそうではなく、例えば時計の概念を理解することが難しいといったような特性があります。三女の特性に関しては、あえて何かしらの診断をつけることはなく、神様からのギフトだと認識しています。絵を描くことも好きで、動画を撮ってSNSにアップするばかりでなく、小6の頃からオンラインコミュニティの運営もしています。
このように3人の個性は全く異なっています。ですから、いわゆる良い学校から良い就職先へといった考え方にとらわれるのではなく、子どもにあった教育選択を常に心がけています。
自分軸でいられるように
子どもの出来を親としての評価にしてしまいがちになりますが、そんな時は生まれてきたときのことに立ち返るようにしています。その時は「五体満足で生まれてきてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいだったと思うのです。しかしながら、産院から退院するころには「あの子より体重の増え方が遅い」などと、生まれてわずか2、3日くらいから他人との比較を始めてしまいます。
一つ一つの選択が本人にとってハッピーなことなのか、いつも親として立ち返る必要があると思っています。そして、娘たちが元気で、自由にやりたいことをやってくれれば十分だと言っています。
お蔭様で家族仲良しで、家族のグループLINEは一日平均50通ほどのやりとりがあります。
起業家の母として
起業したのは長女が中学に、三女が小学校に入るタイミングで、それまでは専業主婦でした。いくつになってもやりたいことはできる、というロールモデルが彼女たちにとっては身近にいます。
現在大学でアントレプレナーシップについて学ぶ長女は、「未来に夢がない」「働くことが楽しいわけではない」と思っている友人が多い中、それを解決できる事業を立ち上げたいという思いを持っているようです。
私が起業してから7年になるのですが、この7年間は家の事は夫が一手に引き受けています。娘たちを職場に何度も連れていったこともあり、彼女たちは私の仕事のこともよく知っています。
娘たちは「将来の方向性を決める時やその方向性の中での相談事」について、私にしてくることが多いです。
企業経営も子育ても、固定概念にとらわれないがモットーです。「この子にしかない育て方を選択しよう」と決めていますし、事業に関しても「ここにしかないものをどう組み合わせて、選ばれるものにするか」という感覚を持っています。なので、失敗という考えを持ったことがありません。
Edu.torでは、ご相談をお待ちしております！
今回インタビューしたチューターのプロフィールはこちら
https://edutor-tutor.com/tutors/42
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？