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2008年、1人1台のタブレットを使う海外中学に編入学した日から今に至るまで

はじめまして。一般社団法人 国際エデュテイメント協会の森です。今までMediumにてブログを続けていましたが、今回コロナの影響でnoteに移行する決断を下しました。理由を述べると長くなりますので割愛しますが、これからはみなさまにとって有益な情報となるように、「教育者のためのICT活用辞書」を目指して、教育に限った情報+ICTの活用を重きにおいた投稿をしていきたいと思っています。

まず、今回のエントリーでは、私の自己紹介から。ざっと経歴です。

千葉県千葉市中央区出身
2008年 The International School of Brussels Middle School
2011年  The International School of Brussels High School
2012年  東京学芸大学附属国際中等教育学校
2013年  上智大学 経済学部経営学科
2017年  ジョイズ株式会社
2020年  国際エデュテイメント協会

私は、現在25歳なのですが、タイトルにもある通り、約12年前、私が中学2年生の時に父親の仕事の関係でベルギー、ブリュッセルのインター校へ通うことになりました。それまでは、千葉県千葉市の公立小学校、公立中学校とごく普通の学生生活を送っていました。

ベルギーのインター校では、ちょうど私が編入学した2008年から1人1台のPCタブレットの提供をはじめました。学校の詳細については、ここでは記載しませんので、以下のURLから確認ください。

当時世界的にもスイスのインター校と肩を並べて、最先端の教育システムを実践していると校長が自負するほど、かなり進んだ教育システムに、何も知らない私は入学することになりました。

タブレットPCを渡された私は、「え、このPCもらっていいの?」という感覚でした。

当時からタッチペンが支給され、MicrosoftのOne Driveを活用し、数学ではデジタル教科書を使って、One Note上でマーカーや演習を問きました。理科の授業では、加速度の実験をするときに車型のカートとPCを連動させて、画面上で表示される数値グラフを元にLab reportの作成を行い、Blackboardと呼ばれるプラットフォームサービスに添付して提出と、当時中学2年の私には昨年までの学校生活と180度変わった風景が目の前に広がっていました。(もちろん英語には大変苦労しました。。汗)

インプットは基本ICTで効率化、そしてディスカッションの時間を多く取る。今で言う、「主体的」・「対話的」・「深い学び」をまさに体現している学校でした。

一方で、夜や休み時間になるとYoutube, FacebookやSkypeを使いながら、友達と電話したり、チャットをしたり、ユーザーネームを変えて友達になりすましたり、など、中学生なりに工夫しながら楽しい毎日を暮らしていました。

高校になると国際バカロレア(IB)校でしたので、四苦八苦しながら日々迫ってくる課題をこなしていました。

教育とは、「伝える」ことである

なぜ教育について私は考えるのか

幼少期に上記のような時間を過ごしてきた私は今、教育に携わっています。なぜか。私は、幸運にも12年も前から海外の教育現場で、ICTを活用する機会に恵まれ、70カ国を超える様々な国の友達ができ、たくさんの価値観に触れることができました。しかしながら、日本では、島国という特有の地形もあり、全員がこのようなグローバルな体験をすることはできません。もちろんどちらがいいか、悪いかなんてないけれど、グローバルとICTの素晴らしさを感じる経験を通して、私の視野は広がりました。この体験が自分の中では貴重だと思っていますし、それを自分の中だけで留めるのではなく、誰かに還元しなければならない。そう思い、大学時代からの私は、教育活動を行うようになりました。

大学(2013年ごろ)になるとカンボジアの現地NGOをカウンターパートと、農村部にて遊休スマホを活用した映像授業型の反転授業を150人の村の生徒に英語教育を行うプロジェクトを立ち上げ、コミュニティスクーリングを実施してきました。

英語が話せれば、可能性が広がる。
ITが使えれば様々なところへアクセスし、自分の興味関心ごとを見つけられる。

このような体験をしてほしいと思い、活動をしていました。これも私自身の実体験から活動に繋げてきました。もちろんこれが全て正義ではありませんし、自分のエゴではないか、そんなこともたくさん考えてきましたが、究極的に、自分の気づいたこと、こう過ごしていればよかったなと思うことを次の世代に伝える。それが、多方面から知る機会があればあるほど、人間の発展に繋がると信じています。そして、それこそが教育なのではないかと考えています。

自分の中に留めるだけでは、無です。何かアクションを起こせば、マイナスに働くかもしれないが、何かは与えられて、何かを感じることができる。そういうマインドをもって生きています。

日本の教育ICTに携わってきた4年半

大学3年生から約4年半の期間にあたり、2020年3月末まではAI英会話アプリ「TerraTalk」を開発・運営するジョイズ株式会社にて、これまで類型では数百校へ足を運び、「学校向けにアプリの導入支援」および「先生の授業とどうICTを融合させるか」のサポートを行ってきました。

英語が話せれば、様々な価値観に触れることができ、他社と対比することで、自分とは何かを理解することができる。それを伝えたくて、今まで先生や生徒さんと対話を重ねてきました。

しかし、なかなか従来の教育システムから劇的に変化することが難しい状況をたくさん見てきました。

「今、これからを生きる力を」

2020年4月より、国際エデュテイメント協会の代表理事に就任いたしました。これからは、「今、これからを生きる力」というミッションの元、活動していきます。よりニュートラルな立ち位置で、これから本当に求められる教育のあり方、生きるために必要な力を育むためのサポートをしていきたいと思います。

今、子どもも大人も、「これからを生きる力」が本当に問われる時代に突入しています。

学校現場では、様々な環境があるなかで、どのように学びを提供していくのが望ましいか。

社会人としては、ヒト・モノ・カネが動かない現状で、どう生計を立てていくのか。

子どもは、外出自粛の状況下でどうクリエイティブに生きるか。そして、大人になるためにどんな成長曲線を描くべきなのか。

考えなければなりません。自分の人生は、自分で責任を持たなければなりません。誰も助言はしてくれるが、他人事です。

未来は変数が多く、コントロールすることはできません。ならば、個人個人が自ら考え、たくましく生きていく力が求められます。ITが発展している現代社会では、はっきりと格差が生まれます。

20年後の2040年。5Gなんか当たり前だし、スマホは果たしてあるのだろうか。逆に20年前の2000年の時、誰がこんな世の中を想像しただろうか。

経験をたくさんしているのは大人です。経験したこと、見てきたこと、時代の流れ、をしっかりと次の世代に伝え、これからの人類発展に直接的に貢献していけるのは、教育だと確信しています。

ですので、今後はnoteを活用しながら、みなさんと一緒に教育のあり方について考えていきたいと思います。

noteでこんなことやります

今後のnote運用のイメージですが、「教育者のためのICT活用辞書」を目指します。原則は1日1投稿をしていく予定ですが、最初はコンテンツを増やしていく予定なのでもうちょっと投稿が多くなると思います。

1. ICTツール等の使い方 (Gsuite、Apple Apps、Zoom等のオンライン系、教科アプリのコラボレーション)
2. 先生のお悩み相談 Podcast配信
3. オンラインコミュニティの形成 (サークル機能を活用?)

直近でこんなことが知りたい・悩んでいる、こんなトピックについてまとめてほしい!などご要望があれば、ぜひお気軽にコメントをお願いします。

みなさん、こんな状況ですが一緒に乗り越えて、より良い教育のあり方を追求していきたいと思います。

これからよろしくお願いいたします。


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