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【イギリス駐在】本帰国後に思うこと〜低学年の日本語学習〜

EDUBALアンバサダーのKikoです。
11月初旬、東京都心で気温27.5度を記録したのはなんと100年ぶりとのこと!ロンドンの天気はどうでしょうか?落葉をかき分けながら子ども達と学校までの坂を登り降りしていた毎日が懐かしいです。

本帰国して早7ヶ月。今回は、ロンドン駐在中に帰国後の学校生活に役立った学習について記録しておこうと思います!

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我が家は郷に入っては郷に従え方針で、現地に根ざした生活が前提、日本<イギリスでした。とはいえ、夫も日本人、永住ではなく必ず帰る日本。本帰国を見据えて子ども達のためにも最低限の日本語学習は心がけていました。ただし当時6年間もイギリス生活が続くなんて想像もしていなかったし、中学受験などというものもずっとずっと先の事だと思っていました。

下の子の在英期間は4歳から10歳。上の子の反省を踏まえ(苦笑)、慎重に(すまぬ長女よ……、笑)。もちろん男女差、個人差、性格面など諸々個性があると思うので、幼少期を海外で過ごす際の1つの参考になったら嬉しいです!

イギリスの日本人補習校

ロンドンには西(校舎自体が日本人学校)と北、南に土曜補習校があります。イギリスの補習校で扱う教科は国語のみ。算数のフォローがないこともあり、長女が通ったのは小1の2学期からの一年間でその後塾に切り替えました。長男は通わず。でも補習校は日本の図書の貸出や日本の習慣(竹馬遊びや運動会、餅つきなど)も体験でき、永住のご家庭の子もいたので、現地校情報などに精通したママもいて、親も諸々当番活動を頑張りつつ、親子で良い交流の場となったのは確かです。

現地校でstar of the weekになり、クラスのマスコットEltonを持ち帰り、週末のレポートを写真付きで提出(子どもは喜ぶけど親のタスク増、泣)
写真はその時のもの

絆深まる?家庭学習

では補習校に通わず、下の子の日本語をどうやっていったのか。近所の日本塾に小1に通塾するも、すぐにロックダウン。そこで思い切って家庭学習に切り替え、主に以下をやりました!

  • ドリル(4歳頃は迷路やひらがなやカタカナ、数字からスタート)

  • 公文(算数のみ7歳から)

  • 配信型の授業動画で学習(小2と小3の算国)

市販のドリルや問題集を過去の人生にやりきった記憶のないぐうたらな私(自慢になりません……、苦笑)。世に出回るドリル選びからでしたが、継続は力なり!予定のページを終えたら低学年ははなまるやシールでやる気を出してくれます!そして動画授業も一緒に見て取り組みました。ところが、小3にもなると抵抗し始め一筋縄ではいかなくなります(涙)。親子バトルも頻発し過酷な日々を送っていました(苦笑)。それでも私の場合、1人目の苦労と反省があったからこそ、2人目で二の舞いは踏みたくないという想いが強かったです。ロンドンでの日々を一緒に乗り越えて深い絆が芽生えた、と信じています(母の一方的な思い込み⁉︎、笑)。

算数

実はイギリスは算数の概念学習は日本より早く、6歳の時点で掛け算スタート。ただし日本だと2の段は、2×1=2、2×2=4、2×3=6、なのに対し、イギリスでは1×2=2、2×2=4、3×2=6、というように、かけられる数とかける数が逆転しています。うちの子ども達は日本式の唱える九九では結局覚えず。でも九九は慣れ、イギリスでも暗記しているのは確かです。
計算力と毎日の学習習慣はつけた方が後々いいと判断し、2人目はやっててよかった公文式を採用。でも公文、子どもの向き不向き、そして何より親の忍耐力が試されますよね(苦笑)。我が家は終りが見えないと親子共に辛いと思い、F(小6の計算)が終われば卒業、と予め決めておきました。
徒歩20分圏内に公文のお教室があり、行ってびっくり!現地でも多くの子ども達が通っている!日本の風景と同じで黙々と机に向かう様子は新鮮な驚きでした。

これはYear1(小1の6〜7歳)の3学期(2月)に学校から配られたプリント
イギリスでも公文は一緒!
ロックダウン中もこつこつと

国語

今思えば国語も公文で進め、漢字や文章に毎日触れるスタイルが良かったのではないか、と感じています。ロンドンにも日本の国語を扱う日本人のお教室はありました。

低学年でのつまずきの一歩目はカタカナ。でもカタカナはポケモンや恐竜の図鑑が好きだったことで息子なりに克服しました。
そして英語で4技能が大切というように、母国語の国語も同じで、聞く、話す、読む、書くを鍛える必要があると思います。つまりは駐在中一番足りないのが書くこと!思い起こせば長女、日本の幼稚園時代ですらお手紙はもらう専門。全くお返事しなかったなぁ……(泣)。
そこで息子には、国語の授業動画で黒板に先生が書く事は同じように板書をさせました。板書力侮るなかれ。良いか悪いかはさておき、板書がベーススタイルの日本の学校の授業。慣れは必要かな、ということで板書スタイルを採用しました。
あとは漢字。日本の小学校だったら、毎日の漢字練習の宿題、書き取りのテストがあって、繰り返して嫌でも覚えていきます。でも英語環境で日中を過ごす現地校生にとって、自宅での漢字学習は苦しいもの。音読み、訓読みの沼……。それでも低学年をしっかりやっておくと、小3くらいから漢字は部首などの組み合わせだと気付き始めます!

携帯に残っていた当時の画像
実際何をやったか覚えていませんが、よく検索しては購入していた⁉ 

まとめ

上記のように辛抱強くサポートしてきたものの、、、やっぱり国語は苦手。読解問題で人の気持ちなんて読み取れないし、まず長い文章はお手上げ。ただ、日本の公立小学校に初めて小5で通うことになった息子は、ロンドンで学習をやり続けた甲斐あってスムーズ過ぎるくらいに溶け込みました。私もほっと安堵。とはいえ受験レベルはまた別の次元……。

英語を身に着けさせたい、その一方で母国語の学習も。これは駐在家庭の永遠の課題ですよね。平仮名、カタカナ、漢字がある日本語という厄介な言語の問題なのかもしれませんが、低学年のうちに母語の定着をはかることは決してマイナスにはならないと思います。

我が家の場合、英語に振り切った長女(日本語が未だ……、汗)は、今も考えることも読むものほぼ全てが英語です。一方の長男は日本語ベース(英語の灯火が消え入りそうで、それはそれでまたハラハラ、焦)に。2学年差でここまで両極端な姉弟!でも娘は彼女らしく楽しく過ごしていて、息子も帰国の風を感じさせずに、すっかり馴染んだ学校の友達と毎日ワイワイと楽しそう!

なので、いいんです。
子ども達が日本でもそれぞれハッピーならば、うちの場合はこれで良し。息子と歩んだ道に後悔なし!

たとえ、いや、確実に、母の姿は完全鬼と化していたとしても(笑)!

テキストの端に息子画伯による
愛溢れる似顔絵の落書きが、笑