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生まれ変わったら○○になりたい ◆学校の先生編◆

このシリーズでは私自身が「こんな仕事をしてみたい」と思ったものをまとめています。
読んでいただき、中学生や高校生が将来のことを考えていく中で、自分一人では想像しなかった仕事に出会ってもらえればと思います。

今回は「学校の先生」。

私が勤務している塾で、今年卒業した生徒たちが最も多く進学した学部は「教育学部」。学校の先生は子供たちの身近な仕事として、人気のある職業です。

環境は違えど、私自身も塾で生徒の希望があって教えたりすることもあります。教えていくと、「先生、高校に来て授業してよ」と言われることもあります。お世辞かもしれませんが、ありがたい言葉です。こんな風に人から求められる「学校の先生」という仕事はやりがいがあるだろうなと感じています。

進路選択

学校の先生になろうと思ったときに大学の進路選択をどうすればいいかというと、教員免許の取得が可能な大学、学部に進学する必要があります。

先生=教育学部というイメージがあるかもしれませんが、教職課程のある学部ならば、教育学部でなくても教員免許を取得することができます
例えば人間科学部、児童学部などの学部でも小学校教員養成課程がある大学もあったり、理工学部や理学部といった理系学部でも「中学校教諭一種免許状数学」が取得可能な大学もあります。

一方で注意が必要なこととして、教育学部という名称の学部であっても、小学校・中学校・高校のすべての教員養成カリキュラムが揃っているわけではないということが挙げられます。

また教育学部といっても大学によってカリキュラムは異なり、小中のみなど、限定されてしまうこともあります。自分が興味のある短大・大学ではどのような教員免許を目指せるのか、目指す教員免許を取得できるカリキュラムをもつ学部・学科なのか、個別に調べる必要があります。

そして大学で教職課程をとり、大学在学中にある教員採用試験を受験して、合格すれば公立学校での勤務となります。私立学校の場合は随時募集をしているケースが多い印象です。

先生に向いている人

私自身は学校で働いたことはないので、あくまで生徒側から見た部分と知り合いの先生方に聞いた話、そして私の塾で出会った先生をされている保護者の方の特徴をもとに先生に向いている人をまとめてみます。

①創造力のある人

授業で生徒を惹きつけ、その上で内容を理解させていくことが必要です。わかりやすく伝えるための工夫やアイディアを考えることが常に求められます。そういったことに前向きに取りくめる人は向いているでしょう。

②勉強が好きな人

学校をお店に例えると、販売している商品は「勉強」と言えるでしょう。商品が好きでないと自信を持って販売できないですし、良さを伝えることができないと考えられます。また指導していく内容も定期的な「指導要領改訂」があり、アップデートしていく必要もあります。勉強をし続ける努力が苦にならない人は向いているでしょう。

③コミュニケーション力のある人

コミュニケーション力という一言の中には多くの力が含まれています。

子どもたちを観察して、良い部分もそうでない部分も、そしてちょっとした異変に気づくことができる力
その時の状況に合わせたトーンで会話をしたり、相手に配慮する力
色々な価値観を持つ保護者の方と会話する力

これらの力がすべて備わっている社会人自体、それほどいないとは思いますが、どれか1つでもあると向いていると言えるでしょう。

島根県の話

現在、教師の人材不足がニュースになっていますが、仕事の「大変さ」だけが表に出てしまっていて、環境が改善されて来ている部分は表に出てこない印象があります。

しかしながら私がいる島根県松江市では部活動の休みの日が増えるなど、働き方改革が少しずつ進んでいる気はしています。学校によっては環境が異なるかもしれませんが。

さらに島根県では地元で生まれ育った人材をより多く教員として採用しようという取り組みも始まります。
それは令和6年度教員採用試験から「島根創生特別枠」が新設されるというもの。これは島根県で教員を目指す方の後押しとなる枠となるでしょう。(小学校と特別支援学校の小学部が対象)

★対象者★
・島根大学(大学院含)または島根県立大学の在籍者
・大学学長より推薦を受けた者
・島根県内の国公私立高校(高専含む)、特別支援学校高等部を卒業した者
・合格した次の4月1日付で島根県公立学校に勤務できる者

通常の教員採用試験は第1次試験と第2次試験に分かれ、
1次では【筆記試験】:教職教養・専門教養・論述試験
2次では【実技試験・面接試験】
が課されます。

これが「島根創生特別枠」で受験する場合は
1次では【筆記試験】:論述試験
2次では【面接試験】のみの実施
となります。

これは県が推し進める島根創生計画の施策に準じ、中長期的に実施すると発表されています。島根県で教員を目指している人にとっては、島根大学や島根県立大学に進学する一つの理由となるかもしれません。
この詳細は「選考試験実施要項」に記載される予定で毎年4月頃に発表されます。興味ある方は県のHPよりご確認ください。(募集人数の比率は4月発表予定)
※現段階の情報をまとめたものを添付しておきます。

まとめ

大変な思いをされながら働いている教員の方もいるので、安易にいい部分だけを伝えることはできませんが、今は環境に変化が起こっている過渡期なのかなと感じています。
子どもたちの教育に関わる仕事で、少子化になったとしても、社会情勢が不安定になったとしても、やりがいがあって安定して働ける仕事だと私は思っています。

私がやるなら高校の数学の先生かな。


過去シリーズはこちらから↓

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