教員採用試験小論文対策その1〜課題に正対する

さて、今回からしばらく教員採用試験における小論文対策について記載していきます。

簡単に私の経歴を紹介しておくと、新卒で私立学校専任〜社会人入試で東京都公立学校専任〜現在は私立学校非常勤講師です。公立時代には主任選考も通りました。ちなみに主任選考も論文なんです。

小論文での失敗も含め、一応合格をした身から自分が持っているノウハウを公開したいと思います。
教員採用試験以外の小論文でも参考になることがあるかもしれません。

尚、これらの記事は東京都公立学校採用試験における小学校全科以外の校種等・教科を想定して書いていることをご了承ください。

東京都の教員採用試験では、特別な場合を除いて小論文が課されます。このような正解のない課題に戸惑う方もいらっしゃると思います。正解がないからこそ、自分の気持ちを表現できる貴重な機会です。しっかり対策しておきましょう。

第1回目は、『課題に正対する』ことについてです。

以下は、2020年度採用の試験問題です。まずは以下のリンクからご覧ください。

https://www.kyoinsenko.metro.tokyo.jp/saiyo_kako/data/h32/mondai36.pdf


すぐに思いつきますか?

東京都の小論文は、4年前の採用から出題方式を変えてきました。それまでは一つ課題を与えられて、それについて答えるものでしたが、近年は二つの課題(学習面と生活指導面)からどちらかを選んで答える形式になりました。しかも答え方をある程度指定されている(解決策を二つ示すように指示されます)完全にフリーで書けるわけではありません。

学習面の課題と生徒指導面の課題、どちらか描きやすい方を選べるのはメリットかもしれませんが、むしろ選ばなくてはいけないのはある意味ストレスな気もします。途中で「やっぱり別のテーマのほうが書きやすいかな…」というように心が揺れるからです。(ここについてはまた今度の機会に)

いずれを選ぶにしても、絶対にやってはいけないのは、『課題を拡大解釈し、少しずらして答えること』。

採点者側からすれば、逃げているようにしか感じません。まともに答えられないから、自分の答えられるフィールドまで持っていこうとしているのです。これではいい評価はだせません。

そんなこと言われても、どちらについても正しい答えはイメージできない…と思っているあなた。それでいいんです。

最初にも言いましたが、出てくる問題は人によって答えが変わる問題です。ベテランでもです。

まだ教員ですらない人に、全員が納得できる答えなんて求められていないんですよ。

話がそれましたが、まず大切なのは『質問に対する答えになっているか?』ということなんです。

みなさんが作成した小論文はどうでしょうか。課題の答えになっていますか?
論点がずれていませんか?

変化球よりも直球勝負のほうがオススメです。
是非、ご自分の論文を再度読み直してみてください。

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