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いつから子供にスマホを持たせる?『スマホ脳』を読んで。

またも、オンライン授業が始まった香港。なかなか登校して授業を受けることが、叶いません。授業時間が重なっていることもあり、子供達も、ついにタブレット一人1台体制にしました。

我が家では、タブレットの使用は親による許可制ですが、私より主人の方が甘いので、3歳の次女は主人にねだりにいくようになりました…はぁ、そういう機転を身につけさせるための策ではないのですが。。

そんな中、<スティーブ・ジョブズ氏は我が子になぜiPadを触らせなかったのか?>というつり文句につられて読んだのがこちら。スエーデンの精神科医による著作です。

●人間の長い進化の歴史の中で、遺伝子の中にプログラミングされて来た欲求や傾向をそのまま乗っ取る形で開発されている、ネット広告事情

●スマホ使用が鬱の傾向を高めているのに、特に若年層にとってスマホ依存を避けるのがいかに難しいか

●どんどん低年齢化するスマホユーザーに、スマホが悪影響を与えているらしいことは、数々の論文で言及されてはいるが、研究には短くとも4〜5年スパンの実験が必要であるがゆえに、スマホの普及速度に追いつけずにいること

などがわかりやすく述べられていて、個人的には、<この本の内容が理解できるくらいになってからしか、子供にスマホは与えたくない>という結論になりました。なぜって、スマホが吸い取ってしまう可能性が大いにある、集中力、体力、知力、忍耐力がどれだけ大切かと改めて思ったから。そして、そいうものの成長を阻害する威力をまざまざと感じたから。

しかし、世の流れとして、親がコントロールするのは、ますます難しくなっていくのは必然。実際、この本を電子書籍版で読んでいた私は、若干のいたたまれなさを感じながら読み終えました。とはいえ、紙で読むことを優先していたら、日本から取り寄せてまでして読んではいなかったと思うので、その辺りにも悩ましさがあるものです。

ちなみに、私自身は、高校生になってしばらくしてから、携帯が普及し始めた世代です。元々の性格もあって、「ケータイ不携帯」もしょっちゅう、スマホ自体は、社会人になってから使い始めました。だからというわけでないのですが、つい、こう思ってしまうのも…正直なところ、止められずにいます。

「あの頃はよかったなぁ」と。

しかし、時間も時代も巻き戻ることはない。
その時の状況をみつつ、ジャッジしていくしかないので、この内容は噛み砕いて、娘たちにきちんと共有できるように、親としてもキャッチアップが必要です。

よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!