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豆腐の角がとれるとは?「豆腐とレタスのシンプル酸辣湯」

おいしい湯豆腐を作るとき『豆腐の角がとれるまでが茹でると豆腐がとろけるようになっておいしいですよ』なーんて話を聞いたことはありませんか?

実際やってみたのですが、何度か失敗したものの、最近ようやくできるようになりました。

ちなみによくやってしまった失敗は茹ですぎ。
クツクツと煮立てたお湯に豆腐を入れ、角を取るべくしっかりめに茹でたところ、豆腐全体が温まりすぎてすが立ってしまう悲劇が!
せっかくの豆腐に、細かい穴が空いて形も崩れて固くなってしまい、なんとも残念な味わいになってしまったものです。

本当、豆腐って引き上げるタイミングが分からない。

そんなわけで絶対においしく豆腐の角を取るコツなんですが、重曹の力を借ります。これで手堅く確実にとろける豆腐に仕上がります。

ちなみに重曹と言えば、山菜のアクを取ったり、お菓子作りなどに使ったりしますね。その正体は炭酸水素ナトリウムで、弱アルカリ性の成分です。食材と一緒に茹でると、食材を柔らかくしてくれるので便利な反面、茹ですぎると柔らかくなりすぎるのでここぞというときに使います。

なのでこれは裏技的なもので、使う重曹の量は本当にわずか。耳かきに半分くらいの量で、1gにも満たないくらいを使います。

そして豆腐を水と一緒に入れてゆっくりと温めることで、豆腐の角がじわじわと溶けだしてまろやかな豆腐になります。ちなみに重曹を入れた状態で食材を長時間茹でると溶けてなくなってしまうので、火加減には気を付けてください。

そんなわけで湯豆腐を作るかと思いきや、ひとつのお椀に旨味・酸味・辛味が揃った酸辣湯を、豆腐とレタスを使ってシンプルに作ります。

応用編になっちゃったので、そのうちシンプル湯豆腐の回も書こうと思います。

※ちなみに重曹を使うようになったのは、温泉湯豆腐をヒントにしたからです。水に重曹を入れて、お手軽温泉を作ったってわけです。温泉湯豆腐って、本当に柔らかくてプルプルになるんです。検索してみたらきっと見つかるよ。 

豆腐とレタスのシンプル酸辣湯の材料

材料 4人分
絹ごし豆腐……150g
水……400ml
重曹……0.1g
生姜……1片
しいたけ……1個
レタス……葉2枚
鶏がらスープの素……小さじ1
醤油……小さじ1
塩……小さじ1/2
酢……大さじ1/2-1 
ごま油……小さじ1
ラー油……少々
こしょう……少々

豆腐とレタスのシンプル酸辣湯の作り方

1.材料の準備
豆腐はさいの目切り、しいたけは薄切り、生姜は細切り、レタスは一口大にちぎる。

2.鍋に重曹と水を入れる

鍋に水と重曹を入れる。

豆腐・鶏ガラスープの素を入れて中火にかける。

3.具を加える

沸騰したら弱火にして、しいたけ・生姜・醤油・塩加えて1分温める。豆腐の角が写真のように取れていたらいい感じです。

4. 仕上げ

レタスを加えたら火を止め余熱で火を通す。酢・ごま油・ラー油・こしょうを加えたら完成。

ポイントは豆腐を水(重曹入り)からゆっくりと加熱していくこと。なので具材と一緒に茹でる場合は、すぐに火が通るものがおすすめです。

ちなみに湯豆腐を作るときは、重曹以外に加えるとグッと味がよくなるものがもうひとつあるのですが、それは次の機会に記したいと思います。(めちゃくちゃ勿体ぶってます)

スープの中に、とろっとまろやかな豆腐、シャキシャキのレタス、刺激的な生姜、そしてしいたけが入っていて食べ応えは◎。しかも酸っぱくて辛いので、暑い日でも食が進みます。よかったら作ってみてください。

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こちらのレシピは岡山で家づくりをされている工務店SPECIALABOさんが発行しているニュースレターに掲載させていただいたものです。

太っ腹にも公開してもいいよと許可をいただいたので、掲載しています。

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◇ 「まいにち野菜と豆腐」(江戸野陽子のHP)
最近は料理教室の告知が主になっています。

◇ 日々の活動はFacebookページにて随時公開してます。

◇ 「すごい豆腐の最高においしい食べ方」笠倉出版社
豆腐は種類別にレシピを紹介。揚げも厚揚げもおからも豆乳も湯葉も詳細に取り上げております。どうぞよろしくお願いします!

野菜と豆腐の料理家 豆腐をきっかけに知っていただけたらありがたいかぎりです。