そうだったのか~
自分で書いた記事を読んでいて、唐突に気がついた。
下戸の私は「居酒屋新幹線」というドラマは題名だけでうんざりだ。
と言う意見に関してである。
「孤独のグルメ」なら延々見ることができる。
何故だ?
ケーブルテレビで何かといえば再放送をしているのを、家事をしながら流し見できるのだが?
もともとは久住昌之の原作、谷口ジロー作画の漫画である。
漫画も抵抗なく読めた。
テレビドラマ化されて主役を松重豊が演じている。
それを私は平気で見ているのに。
「ワカコ酒」というドラマもある。
これも新久千映による漫画である。
ドラマ化されて同様にケーブルテレビでまとめ放送などしている。
だがこの漫画もドラマも途中で挫折した。
読んだり見たりしているうちに、うんざりしてしまうのだ。
今になって「孤独のグルメ」と「ワカコ酒」の違いに気がつく。
(「居酒屋新幹線」は見ていないので控えます)
井之頭五郎は酒を吞まない!!
「孤独のグルメ」には酒が出て来ないのだ。
これは、小さいようだが大きな違いである。
主人公、井之頭五郎はひたむきに食べ物と向き合っている。
酒の手助けを借りない。
食べ物そのものを味わっているのだ。
「ワカコ酒」はどうか?
食べ物は、あくまでも酒の添え物である。
脇役なのだ。
美味しい不味いという味の評価は、酒に合うかどうかが基準なのだ。
下戸にはそれが許せない。
食べ物を脇役にするな!!
食べ物はアルコールの引き立て役として存在するのではないっ!!
立派に自立できる存在なのに。
何だと思っているのだ!!
……と見ているうちにイライラして来るのだ。
その点、井之頭五郎は違う。
真摯に食べ物と向き合っている。
目で見て箸やスプーンやフォークで口中に運ぶ。
しかる後よくよく咀嚼して丁寧に味わい、そして嚥下している。
食べ終わった後味も楽しんでいる。
酒吞みは食べ物を〝美味しい酒〟で流し込んだ後に、酒の味を褒め称えるのだ。
たまに食べ物を誉めたとしても、あくまでも〝脇役としてよく出来ている〟というエクスキューズ付きである。
時には〝酒の味を殺す〟などと一刀両断である。
さながら美女を褒め称える旧弊な男である。
自分に都合が良い時だけ褒め称え、少しでも男を越えると反撃に出る。
可愛げがない。色気がない。嫁に行けない。子供は産めないのか……Blah Blah Blah
セクハラ、パワハラ、モラハラ、いちゃもん、総がかりである。
と、だんだん顰蹙買い方面に傾いて来たので、今日はここまでとする。
とりあえず食べ物はアルコールの助けを借りずに食べて欲しいものである。
井之頭五郎のように。
無心に食べよう。
どっとはらい。
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