モンテッソーリのお部屋作り
私がモンテッソーリ教育を実際に取り入れはじめたのは、娘が生後半年を過ぎてからの頃です。
ずりばいを始め、リビングに敷いているラグがぐちゃぐちゃになることが増えてきたので、ラグを取り払い、コルクマットを敷きました。
リビング一面が娘のスペースのような形になっていたのですが…
\なんか落ち着かない!/
そして娘も、おもちゃで集中して遊ぶことがあまりなく、散らかして終わりになることが多い。
おもちゃの収納もうまくいっていないし、育休中、一日中過ごす部屋が落ち着かないなんて…
(↓当時のリビング…)
これは、復職前になんとかしたい!と思い、国際モンテッソーリ資格を持つ方に、お部屋作りの相談をしました。目から鱗のことばかりで、一人で悩まず相談してみて良かったなと思います。
目から鱗の学び
【部屋作り編】
● リビングのような広めの場所は、空間を分けることが大切
● キッズスペースと大人の居場所は、マットの色を分けるなどして区切る
● キッズスペースは広さより質。「自分だけの居場所がある」ということが大切
● 柵を付ける場合は赤ちゃんの頃から。歩けるようになってから設置すると、「なんで突然通れないの!?」と混乱する
【おもちゃ編】
● 混乱しない量を置く(0~1歳頃なら6個程度)
● 一つ一つ棚に置く=一つの物に対して興味がわく
● 数が多いと遊びこめない。積み木など、数の多いものは、少量ずつ出し、徐々に増やす
● カゴが入れ物としての意味を成すのは1歳半頃。それまでは遊びの道具になるので、置かなくてよい
実際にやったこと
まず、一面が娘スペースと化していたリビングを見直しました。大人もくつろげるように、ラグを敷きなおしました。
そして、デッドスペースになっていた箇所にコルクマットを数枚敷き、娘専用の小さなスペースを作りました。この場所に絵本棚と、娘が捕まり立ち出来る高さの棚を置きました。
おもちゃが多すぎると混乱し、一つのおもちゃで遊び続けることが難しくなってしまうとのことだったので、初めの頃は絵本は3冊、おもちゃは6個まで減らしました。
絵本棚のその後のお話↓
棚はミンネの作家さんに絵本棚とお揃いで作っていただきました。サイズは、モンテッソーリの教室等に取り入れらているブロック社の白木棚を参考にしました。
娘の変化
お部屋の模様替えをした後は、私の心もとてもスッキリ。
リビングの中で、それぞれの目的に合わせたスペース作りがされていると、こんなにも過ごしやすくなるのだと実感しました。
今までよりも娘の遊び場は小さくなりましたが、あっちこっちと、これまで以上に動くようになりました。
新しく購入した棚におもちゃを一つずつ置いてみて気付いたことは、
「今、娘が興味を持っているおもちゃ」が分かりやすくなったということ。カゴに全部入れていた時は「おもちゃに興味が無いのかな?」くらいにしか思わなかったのですが、決してそんなことはなく、今どんな動きに興味があるかなど、娘の観察しているとよく分かるのです。
夫も「このおもちゃで遊ばなくなったね」と、娘の成長がすぐに分かるようになり、モンテッソーリのお部屋づくりは、娘のためだけでなく、親のためにもやって良かったなぁと思いました。
参考になった本
お部屋作りのアドバイスを実践してから、すっかりモンテッソーリ教育に未了された私。そこからモンテッソーリ教育の勉強会に参加したり、色んな本を読み漁りました。
参考になったなと思う本をいくつか紹介させていただきます。
デチタでチたできた!
著:スーザン・M・スティーブンソン
主に0〜3歳の子どもの育ちや環境について書かれた本。どんな環境やおもちゃを準備したらいいのか、写真やイラストとともに紹介されているのでとても分かりやすいです。妊娠中に読みたかった!
3歳~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす
著:藤崎達宏
子どもの発達や敏感期について、年齢別に分かりやすく解説されている本。「家庭でできること」にフォーカスされて書かれているため、すぐにまねできる遊びや活動事例も豊富です。
0~3歳版も写真付きで分かりやすいです。
わが家を最高のモンテッソーリ園にする61のメソッド
著:キアラ・ピローディ
洗濯ばさみや果物といった、家庭にあるもので実践できるモンテッソーリに則した活動が紹介されています。写真が豊富で見ているだけでも心がワクワクします。
モンテッソーリ子育て~はじまりはお家から~
監修:藤原愉美
お家でのお支度の仕方や声掛け、手指を使った活動など、幅広く網羅されています。写真が豊富な薄めの本なので、雑誌のような感じで読めます。
おうちモンテッソーリはじめます
著:シモンーン・デイヴィス
おうちモンテのバイブル的な感じで、かなり詳しく書かれた本です。その分文字は多め。具体的な声掛けから、年齢別の活動内容などが網羅されており、辞書的に手元においておける本です。
信じる子育て
著:モンテッソーリ教師あきえ
子育てをする中で出てくる悩みや疑問に対して、具体的な対応法がわかりやすく解説されています。子どもの行動にどんな意味が含まれているのか、「子どもの目線」や本来の姿が理解ができる1冊。
92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て
著:大川繁子
具体的なモンテメソッドなどが書かれた本ではないのですが、大好きな1冊。
モンテッソーリ教育とアドラー心理学を活かした保育園で働く保育士さんの考えや取り組みが書かれた本なのですが、温かい言葉がたくさん詰まっていて、子育ての中で大切にしたいことは何か?考えさせてくれる本です。
モンテッソーリ教育は、子ども達の活動やお仕事(遊びの活動)に焦点が当たることが多いですが、子どもの発達を知り、観察をすることの大切さを教えてくれるため、子育てを少し楽にしてくれるメソッドなのではないかなと思います。
私もまだまだ勉強中。娘と一緒に成長していきたいと思います。
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