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がんばらないをがんばってみる

がんばらないをがんばる。

いきなり禅問答みたいな話ですみません。
編集デザイナー夫婦の(編集者)のほうです。

編集者なんていう仕事をしていると、締め切りに追われたりして終電で帰るとか、会社に泊まり込んで徹夜をするみたいなことが昔は結構ありました。

そんな時は「がんばってるオレすごい」的なハイな部分もあって、今振り返ると地獄のミサワ的な自分が恥ずかしくなります(笑)。

しかし、年齢を重ねてくるとだんだんわかってくるのは

「がんばるイコール続かない」

ということです。
体力的なことももちろんあるんですが、ちょっと考えてみるとわかる通り、人間がんばり続けて休まなかったら疲れますよね。

当たり前といえば当たり前なんですが、そのことに気が付きませんでした。

そんなわけで、僕も例にもれず体調を崩して、ちょっと鬱っぽくなった時期もありました。

かといって、がんばる癖はなかなか抜けないところもあって、そういうわけで冒頭の「がんばらないをがんばる」ということになったわけです。

確かに、何かをがんばることで鍛えられる部分というのがあるとは思うのですが、やはりそれが常態化しているのは何かがおかしい。

子どものころから、学校などではがんばることが奨励されているし、会社に入っても、「チーム一丸となってがんばりましょう」みたいな空気が蔓延していることは結構多いと思うんです。

そういうのを見ると、ちょっとヤバイなと最近は思います。
がんばることが前提の組織とか最初から破綻してる(=続かない)ようなもんですもんね。

特に、本人ががんばりたいと思うのと、周りからがんばることを強制されるのとはずいぶん大きな違いがある気がするのですが、「一億総がんばる病」な社会だと、なかなかこの境界線の見極めは難しい。

いつの間にか、自分ががんばりたいと思っていると錯覚していることもあったりします。

大体そんなときは、なにかを背負いすぎているのかもしれませんね。

自分がやらなきゃイケナイという責任とか、責任とか、責任とか……(笑)

実際に、僕はそれで体を壊して以前の会社を辞めたりもしたのですが、案外自分が辞めても会社なんて何とかまわっていくものだったりします。

だから、何かを背負いすぎてるような時は、「このままで続けられるかな?」と自分の体と相談してみるのがよさそうです。

その答えがNOなら、やっぱりちょっと勇気はいるかもしれないけど、何かを変える必要があるのかなと。

と、まあ、ここまでなんだか悟ったようなことを書いていますが、僕もいまだに、がんばらないががんばる訓練中です。

これが正解というつもりはないのですが、ああ、そんな考え方の人もいるんだと、なんかの参考ぐらいになったら幸いです。

今回はがんばらないをがんばるというお話でした。


イラストを使わせていただいた sassaさんありがとうございました!


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