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ライターが身につけるべき「人間力」とは

こんにちは。エディマート代表の鬼頭です。

以前の記事で私は、ライターは文章力を磨く前に「人間力」「適応力」「編集力」を高めるべき、高められなければ先はない、と書きました。

これは、私のフリーランス時代の苦い経験と、現在発注者となってライターさんに感じるもどかしさから、行きついた考えです。

今回は、「人間力」について私の考えをお話ししたいと思います。

1.そもそも「人間力」とは何か?

一般的に「人間力」とは、社会で生きていくために必要な自立しとなる総合的な力や、他者と関わりながら共存するために求められる対人能力を指すと思います。

ここで私が言う「人間力」とは、後者に近いもの。
「この人と仕事をしたい」と思わせる、“愛され力”とも言い換えられます。

もちろん、クリエイターである以上は、「自分らしさ」というパーソナリティは大切です。しかし、その「自分らしさ」が他人に受け入れられなければ、仕事にはつながりませんよね。

下記の項目で当てはまるものはありますか?

・嫌なことがあるとすぐに顔に出てしまう。
・「いや」、「でも」など否定の言葉が多い。
・愛想笑いはできるだけしたくない。
・TPOをわきまえるより自分の個性を大切にしたい。
・期待されて追加作業が発生するぐらいなら、期待されない方がいい。

心で思うのは自由です。ただ私の経験をふまえて言えば、上記が実際の態度や行動に出てしまっているとしたら、見直したほうがいいかもしれません。プライベートは好き勝手でよくても、ビジネスにおいては対人能力が欠かせませんよね。

ここまでをまとめると、

ライターにおける「人間力」がある人とは、パーソナリティがありながらも、相手に寄り添える対人能力を有し、誰からも愛される力を持っている人、となります。

2.私が見てきた、「人間力」のあるライター

編集プロダクションを経営してまもなく20年。
これまで数多くのライターさんとかかわり、一緒に仕事をしてきました。

正直申し上げて、「人間力」のあるライターさんはひと握り。もちろんその方々は、今も当社のコンテンツ制作の主戦力としてご活躍いただいています。

一方で、20年の間には、いろいろなライターさんとつながり、別れました。「これが得意です」「こんな仕事をやってきました」と営業を受け、実際に仕事をお願いしたものの、「人間力」の問題で、2回目以降はオーダーしていない方もたくさんいます。

私が知っている、「人間力」がないために仕事を失っているライターさんの話は別の記事でまとめたいと思いますので、ここでは「人間力」のあるライターさんをご紹介しますね。

40代の女性ライターであるその方、まずムスッとした顔を見たことがありません。
どんな仕事の相談をしても、前向きに検討いただき、キャパシティ的に受けられないいとしても、その理由を丁寧に説明されます。
現場にあわせて服装を選ばれ、どんなインタビューでも自分を出しすぎない。それでいて、事前にインタビュイーの情報をインプットしているので、自然なタイミングで話の核心にふれていきます。
原稿の納期は必ず守り、修正にも真摯に対応され、同じ指摘を二度と受けないように常に学習の姿勢も忘れません。

ざっと読むとスーパーウーマンに思えますが、一つひとつ分解すると「当たり前のことを当たり前にやっている」だけなんですよね。

「ライターだから」という言葉を、逃げ口上に使わない点も、その方から「人間力」を感じるポイントです。

3.「人間力」はどうすれば身につくのか?

では、どうすればライターに必要な「人間力」が身につくのでしょうか。

先程の女性ライターさんのように、当たり前のことを当たり前にやるのも大切ですが、それより前に、「いったんこだわりを捨てる」ことではないでしょうか。

「こだわりなんて捨てて、どんな仕事でもやってるよ!」と思われた方。来た仕事を何でも受けるのは受動的であり、本質的な解決になりません。

それは、「愛されている」のではなく、「重宝がられている」ということであり、結果的に価格競争に陥ってしまうことが多いからです。

(こだわりを捨て)相手に好感をもたれる服装を意識してみた
(こだわりを捨て)最低限の社会性は身につけてみた
(こだわりを捨て)感情のコントロールは意識してみた

私自身、こうすることで驚くほど仕事が増えていきました。
別の記事で、より詳しく「人間力」を高める方法を解説していきますので、引き続きご覧くださいね。


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