ホテル業界のカテゴリーリーダーへ。EDEYANS が挑戦する DX。
Introduction
ホテルバックヤード業務効率化 SaaS「Jtas」を開発・提供する Edeyans。プロダクトはローンチ1年目にして大手ホテルチェーンに続々導入が決まるなど、好調にサービスを伸ばしています。この領域の DX はまだ未開拓の市場と言われる中、なぜこの市場に取り組むのか?その理由を代表の片山さんに伺いました!
ー 結局 Edeyans は何がおもしろい会社なんだ?という話を聞きたくてインタビューのお時間をいただきました!だって求職者さんはすごく気になりますよね。
うんうん
そうですよね。
ー でも... Edeyans のホームページは残念ながら情報がかなり古いです。全然何に取り組んでいるのかわからない!
はい (笑)
全然更新していないんです (反省...)
ー なので、本日はどこよりも最新の「Edeyans のこんなところが面白い!」をお伺いできればと思います。
そしたら「カテゴリーリーダー」という切り口でお話させてください。
最近、僕の中で一番ホットなキーワードなんです。
ー 「カテゴリーリーダー」って何ですか?
このワードを意識し始めたのは Youtube でアンドパッドの稲田社長の対談動画をみてからです。その動画では「スタートアップはどのカテゴリーで No.1 を目指すのか?」が大切だと語られていて、例えばアンドパッドは「建築・建設×デジタル」の領域でカテゴリーリーダーとして活躍しています。
同様に Edeyans は「客室清掃×デジタル」の領域で圧倒的に No.1 になることを目指している点がユニークで存在価値になると思っています。Edeyans は創業4年、プロダクトもローンチ1年でまだまだ道なかばですが、僕らがカテゴリーリーダーになれる自信もありますし、その覚悟があります。
どうして自信と覚悟を持っているのかというと...
1つは客室清掃をサービスとする同業者はたくさんありますが、同じようなキャラクター、つまり僕らのように客室清掃のサービスを提供しながらそこで見つけた課題を解決するための SaaS を開発し、それを他社にも提供している会社がないからですね。
もう1つは、自社ではそのサービスを提供せず、第三者的にエンパワーメントする側に振り切って DX を仕掛けるにはオペレーションが複雑すぎてなかなか難しいのではと感じているからですね。
ー なぜ同業者は DX に取り組まないんですか?だってみんな不便を感じているはずじゃないですか?
その理由は客室清掃の粗利率の低さ(平均10〜15%)に起因すると思っています。少ない粗利をデジタル投資してしまうとほぼ営業利益は出ません。そうでなければ、中長期の戦略から逆算して赤字を掘ってまでデジタル投資していくことになりますが、なかなかそこに覚悟を決めて投資する会社が少ないのが現状です。
(ちなみに Edeyans は、短期的な決算で会社を見るのではなく、中長期的なスパンでデジタル投資をしていくことで、粗利益、営業利益を創出するストーリーを描いており、銀行・投資家・事業会社から資金を調達させていただき、「客室清掃×DX」に挑戦しています。)
それだけでなく、客室清掃って365日動き続けるわけじゃないですか。滞りなくサービスを提供しながら、経営陣が現場を任せて権限委譲しつつ DX を推進していく。これって結構ハードルが高いんじゃないかなと思います。僕ら Edeyans が DX に挑戦できるフェーズまで来られたのは、マネジメントメンバー然り、メンバー一人ひとりに感謝ですね。このようなチームを短期間で作ることは簡単ではなかったと、振り返ってみて思います。
ー HARD THINGS に身を投じてまでも、なぜ「客室清掃×デジタル」に取り組むんですか!?
もう止まれないからじゃないですかね(笑)
Edeyans が「客室清掃×デジタル」というカテゴリーを牽引し、業界全体を前に進めていく。僕ら Edeyans が取り組まないと、この業界は前に進まない。そんな強い思いを持っています!
ー もう止まれないから!
面白い話があって、第三者的に業界をエンパワーメントするスタンスで「建設・建築×デジタル」に取り組むアンドパッドの稲田さんがプロダクト開発に着手するまでに3年ほどかかったそうなんです。そのときに3年間ずっと建設会社のためにホームページを作ったり、業界を理解するために何でもやっていたようで、つまり、アンドパッドも実業をやっていないだけで、情熱を持って業界課題を掘り下げていったインサイダーなんだと思うんです。
その上で伝えたいのは、「客室清掃×デジタル」もインサイダーが情熱を持って取り組んで初めて、業界課題を解決できるプロダクトができるのではないか?ということです。
ー Edeyans のプロダクトもホテル・清掃会社両方の視点が必要で本当にいろんな複雑な課題が絡み合ってくるわけですよね。そうしたことを考えると、外にいて解像度を上げていくのは簡単ではない。中にいても、ちょっとやそっとじゃ解決できない。
そうですね。
もし Edeyans が客室清掃オペレーション未経験で、DX に取り組もうとしたら「IT企業だから言えるんだよ」と言われてしまうこともあると思うんですよね。
でもそうではなく、Edeyans 自身が清掃オペレーションを行う会社として、まずは自社の効率を上げるためにプロダクトを開発し、それを業界に展開しようとしているというストーリーは、清掃会社の皆さんから納得感を得られているポイントだと思います。
ー Edeyans が「客室清掃×DX」領域のカテゴリーリーダーとなったときに、どんな世界を実現させたいですか?
不動産、建設、製造業、どの業界にもその業界を引っ張るスタートアップがいて、カテゴリーリーダーが業界全体をしっかりリードしていくことにより、業界全体の生産性が上がっていくという話はよく聞きますよね。
僕らが担う清掃業についてもそれは一緒だと思っています。
宿泊業界・ホテル業界の人手不足をいかに解消するかが、直近の僕らのテーマではあるので、僕らが「客室清掃×デジタル」の領域でリーダーシップを持って DX に取り組んでいって、しっかり業界の生産性を上げて、給料を上げて、人手不足を解消していくということで、元々あった負のスパイラルを、正のスパイラルに変えていく。僕らがやるべきことはこれなのかなと思ってます。
取材企画・協力 / 世界線株式会社
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