2020.01.04

浪人生活を過ごしていくうちに、ごく自然に「ノブレスオブリージュ」という言葉が私の頭に浮かんだの。現代文の教科書にあった<贈り物としてのノブレスオブリージュ/内田樹>で知った言葉。授業でやってた時は、面白いな話だなとは思ってた。でも響きはしなかった。だからスッカリ忘れちゃってたんだけど、それが、ふとね降りてきたの、脳に。

「もっともっと」っていう自分の好奇心を埋めることだけを考えてた。自分の好きなことを、好きなだけ突き詰めて生きていこう思ってた。だけど、社会からはみ出て、冷静に自分を見ると、自分の社会的な立場や、受けてきた教育の高等さに気付く。今までも自分のことを冷静に相対化していたつもりだったけど、全然 冷静にできてなかったみたいだ。浪人生って書類にね、どうやって今の自分のことを書いたらいいか分からないの。当たり前っちゃ当たり前なんだけど社会的に役職がないの。だけど、やっぱり合理性においての、特定の場所から外れる意義って大きい。この疎外感は、私に色んなこと冷静に考えさせてくれた。

母も父も、学歴に関して何のこだわりもない。勉強したいなら好きなだけすれば?というスタンスで居てくれてる。心地良い。そして惜しまずお金を出してくれている。本当に有難い。それなのに、私だけのために勉強している私のことをとても不自然に思えた。逆に少なくとも社会に貢献したり還元したりできるかもしれない立場にいる自分には、その義務があるのが自然なのではないかと思った。「ノブリスオブリージュ」から自分に話を繋げる私かなり傲慢で自分で笑っちゃう。だけど、すごく自然にそう思えた。

社会を私がよくする!なんてまだ思えない。だけど、周りや社会に自分の勉強してきたことが役に立つなら、貢献して還元して生きていきたいと思った。2019で一番私にとって大きな心変わりだった。私は少し大人になった
#日記 #浪人生 #浪人生活 #ノブリスオブリージュ #内田樹

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