「アーティスト」と「パスタ」の共通点

私はミュージシャンに対する「アーティスト」という呼称が出てきた時から違和感があって、私が「アーティスト」と書くときは、作家性やタレント性を前面に出しているミュージシャンを指すことが多いです。

ご存知の通り、「アーティスト(artist)」とは本来、芸術家を指します。音楽にかぎっていません。

おそらく人はより大きな定義の呼称で何かを呼ぶと、その何かを一段大きな存在に感じる心理があるのだと予想しています。

例えばスパゲティはパスタの一種類で、スパゲティの方がより正確なものを示しているのに、「スパゲティと呼ぶのはダサい」みたいな感じです。

たぶん、ミュージシャンはミュージシャンであって、アーティストと呼ぼうがクリエイターと呼ぼうが、結局のところリスナーを誤魔化すマーケティング的な言葉遊びでしかないだろう、と私は思います。

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