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視点を変える

昨日、プラットフォーム「ゆい」の第1回講演会に参加させて頂きました。

「誰も取り残されない社会へ」という理念のもと、社会の人権意識の欠如という社会課題に始まり、企業が社会の変化に対応していく為の支援を行っていくことを目的として設立。
第1回目の講演のゲストスピーカーは、岸田ひろ実さん、成澤俊輔さん
でした。

お話の中で、
人は「意識したものは見えるけど、意識してないと見えない、気付かない」
とありました。
私の職場の同僚が以前話していた事を思い出しました。

彼(同僚)が新しいマンションに引越ししたすぐの頃、ホームセンターで少し大きめの家具を買い、自家用車でマンションに持ち帰ってきたそうです。
短時間で済むし、人一人通れるスペースだけ空けてロビー前に駐車して荷物を運んだそうです。
運び終えてロビーに下りると、何人かの人が彼の車の周りにいたそうです。
「あれ!? 通れるはずだけどな?」
と思いながらも、駆け寄って謝罪しようとしたところ、
そこには、通れなくて困っている車椅子の少年の姿がありました。

「自分はなんて浅はかだっただろうか。。」
と、彼は次の日、私にそう言いました。
日々、障がいを持っている人たちとの協働もしているにもかかわらず、
”車椅子を利用している人が住んでいるかもしれない”
という意識が完全に欠落してしまっていた。恥ずかしくて情けないと。

私自身もその話を聞いて、話の最期を聞くまで予想すら出来なかった。

自分が当り前と認識している世界で、当り前のように生活していても視点はなかなか変えることが出来ない。
日々視点を変えるトレーニングが自分には必要だと思いました。

講演の中でも、視点というキーワードにいくつか例が挙がり、
どれも非常にインパクトのあるものばかりだったので忘れる前にノートしておこう。

ヒューマンコメディーという会社では、「Chance!!」というフリーペーパーを発行している。この「Chance!!」には、企業の求人情報が載せられており、ある企業では初犯までなら応募可能、また、ある企業では軽犯罪2回までなら応募可能等の応募資格情報が載っているようで、
過去を隠すのではなく、過去があるから今がある、過去は価値に変わるんだという視点から、人と社会を輝くものにしていくというもの。

佰食屋(ひゃくしょくや)100食限定の丼物屋さん。
「ポジティブな人は採用しない・・」
ポジティブな人は、「こんなに毎日完売するなら、150食、200食やりましょうよ!」と、きっと言い出すから・・・
うちはそんなんじゃない。「やらない事」を決めているという視点。

カヤックという会社では、社員給料をサイコロで決めているというからまさに驚き!「全員が不公平であるという公平さ」という視点。

パプアニューギニア海産 この会社では、フリースケジュールを導入
(休む、遅れる等の事前連絡一切必要なし)
「いつどれだけ働いても本人の自由なら、人は働かなくなるのでは」とよく聞かれます。しかし、「誰もが収入を得るために働くので、自由だからといって働かないバカはいません」との面白い視点。
こちらから詳しく、、

その他、組織運営の手法として、
 ○ティール組織
 ○自然経営
 ○ホラクラシー経営
など、従来の階層型・管理型の組織とは違い、管理しないという視点。

これらをみると、視点ってすごいな!と。
でも、簡単に「視点を変えてみてはどう?」と言われても、そう簡単にはいかないもんです。

視点を変えるために必要なエッセンスは、
多くの ”価値観や判断基準を身近で理解する(受け入れる)” 事だと
思います。
価値観の異なる多くの人とふれあい、相互理解する事で、初めて別な視点で
モノゴトを見る事が出来るのではないでしょうか。

では、会社をどういう視点で見るか、、

「指示を受けて働き、お給料をもらうところ」?
「朝から晩まで働く場所」?

いや、
「価値観、判断基準の多様性が詰まった場所」
という視点で見るならば、、

企業、会社って
人の人生や世の中をあんな風にも、こんな風にも変えていく事が
出来るんじゃなかろうか!?

と、凄まじいエネルギーを感じちゃいました。
私の職場でも多様性を認め合って幸環境にしていきたいです。

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