感情を味方につけよう
かつてアルバイト先の店長さんが雨の日になると、
やけに不機嫌になることがあった。
怒りモード満載で、始終ぷんぷんしているので、
近寄りがたく、怖かった。
なんで、この人、こんなに怒っているんだろう?
バイト仲間とよく口にした。
今にして思えば、
その店長さんは雨の日になると売り上げが落ちることが
怖かったのだと思う。
怒りは2次感情だとよくいわれる。
怒りのもとをさぐっていくと、
そこには「恐怖」「不安」「寂しさ」が潜んでいる。
自分もかつて、ある女の子にぷんぷん怒ってばかりいた。
理由は簡単で、振り向いてほしいのに
振り向かないからだ。
「寂しい」し「不安」の裏返しが
「怒り」という表現になっていた。
でも、それは自己表現として相当ヘタクソだといわざるをえない。
だって、怒っていたら人は怖がって近づかなくなるから。
先述のバイト先の店長だって
雨の日=売上落ちる、
で思考停止しているから、
なすすべなく怒るしかなかったのかもしれないけど、
それじゃあ、なんの解決にもならない。
血がドロドロに汚れるだけだ。
やけにイラつく、むかつく、
怒りの感情がしつこくて、なかなか切り替えられない。
そんなときは、自分の気持ちと向き合う大チャンスだ。
怒りの底にある「恐怖」「不安」「寂しさ」を見つけてみよう。
自分は何に恐れているのか?
それを冷静に認識し、
きちんと改善策を打ち出せば、
いつの間にか怒りは消えていくだろう。
ネガティブな感情は、あなたに気づきをもたらす宝箱。
どうかカギを見つけてあけてほしい。
「ないもの」として否定してしまうのは愚策。
戦略としては下の下だ。
否定すればするほど、感情はやっきになってあなたを振り回すだろう。
感情は、あなたの味方だ。