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ホームスクーリング(不登校)の戦略

あなたと共に成長したい。

元高校教師(国語)の
たこせん枝瀬です🐙

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教育は
自分が変わらないと
他人を変えることなんてできない。
       =「主体変容」

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【たこせん枝瀬の発信の足】

タコマンダラ

【今回は主に「学校共育」編です】


担任時代の思い出

たこせんは、
高校教師生活15年間の中で、

担任の仕事を
(1年間を1回とカウントすると)
10回務めました。

2010年(14年前)が
初担任としてクラスをもったときで、

最後の担任クラスは
2020年(4年前)。
コロナ真っ只中でした…。

僕が受け持ったクラスの生徒を
振り返ると、

不登校1名。
退学者1名。

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不登校も退学も決して
クラスから出さない!

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そんな気持ちで望んだのですが
現実は厳しかった・・。

「いじめ」の訴えは2回あったのかな?

どちらも初期対応に力を入れ、
大きなトラブルにはならずに済みました。

いじめ被害を訴える女子生徒の話を
2時間近く聴いていて、

おしゃべりしていると
なんだか、彼女の身体が
冷たくこわばっている気がしたので、

最近、生姜紅茶にハマっているんだー
体の内側までポカポカになるぞー、
飲んでみる?

当時、ほんとに生姜紅茶にハマってた

そう言ってふるまった
生姜紅茶のマグカップを
彼女が、ゆっくり傾けながら飲んで

「なんかホッとする!」

と笑顔がほころんだ瞬間は
今もはっきり覚えています。

「あのときの生姜紅茶、うれしかった!」

卒業のとき、
そんなラブレターをもらいました。

あ、
自慢じゃないけど、
たこせん、女子高生からのラブレター
たくさんいただいてるんですよ。
いいでしょ ‪(˶˙๏˙˶)♡‬

#なんのはなしですか

タコ吹いてんじゃねえよ❗

話を戻します。

僕は
不登校になりかけたり、
不登校になった生徒がいたら

両親と必ず定期的に話をするようにしました。
1時間でも2時間でも時間を割きました。

母親の職場に、
学校のおたよりを届けに行ったことも
あります。

そのタイミングで生徒が
学校に来るようになったときは驚きました。
(科学的因果関係は不明ですが、
 僕には意味のあることでした)

僕が受け持った生徒で
唯一不登校のまま卒業した生徒は

その後もつながりがあって、

最近まで、
父親とシンガポールで暮らしていたようです。

2年前かな?

「彼女ができました」という
謎の報告がありました(笑)

こういう言い方をすると
誤解される可能性もあるのですが、

担任時代の僕にとって、

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いじめも不登校も、退学も
どれも生徒と親を巻き込んで
「真剣勝負」をする良いきっかけ

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だったと思ってます。

もちろん、
いじめも不登校も
「ない」にこしたことはないけれど、

「ある」し
「起こる」んですから。

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起こった以上は、
当事者たちが変容する
良いきっかけにしようと思ったんです。
(当事者には「僕」も含まれます)
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いずれにせよ
僕が務めていた高校は
比較的落ち着いている進学校でしたから、

いじめも、不登校も、退学も
相対的に少なかったかもしれないし
軽微で済んだのかもしれない。


前置きが長くなりました。

というわけで、
今回の記事は「不登校」を
テーマに書いてみます。

例によって、
思いつきで書いてしまうので
あるいは誤解を生じさせるかもしれません。

疑問や反論は遠慮なくぶつけてくださいね。

不登校の要因は「無気力・不安」??

この記事を書こうと思ったきっかけは、
カオラさんの投稿でした。

以下、引用になります。

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
しばらく前のことですが、
文部科学省がある調査結果を公表しました。
「不登校の主な要因」という
タイトルのこのグラフ、
ご覧になったことはありますか?

グラフを見て違和感を抱きました

私はこの調査結果を見た時
納得いかないものを感じていました。

不登校の要因が並んでいますが
結果は『無気力・不安』が
第一位となっています。

不登校になった子供達は
確かに『無気力・不安』が
前面に出ていることが多いと思います。
しかしそれは、どちらかと言えば結果論。
原因ではない

何かがあって(それが不明瞭なことも多い)
学校に行けないことへの自責の念や、
周囲から自分への非難などによって
気力が削がれ、安心できなくなってくる。

我が家含めそういう事例を多々知っているので
これにはもう、違和感しかありませんでした。

 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑

たこせんも、
カオラさんと同じ
違和感を覚えた一人です。

が、しかし
僕はどちらかといえば
「学校関係者」(苦笑)

もちろん幼い子供達であれば
思いをうまく言葉にできないかもしれないので
調査が難しいということはあるでしょう。

しかし、先生や教育委員会側からの回答だけでなく、せめて親御さんからの意見も一緒に並んでいて欲しい。

不登校対応とは本来
学校と家庭が喧嘩するわけでも、
争うわけでもないはず
だと思うのですが
なぜか一方向の結果がひとり歩きしているように
私は感じています。

カオラさんの記事より引用。太字は枝瀬が付けました。

カオラさんの指摘するとおりです。

多角的な視点で調査した結果はないものか?

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学校と家庭が喧嘩しても
お互いがお互いを責めても、
子どもの好転にはつながりません。
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そこで、昨日は、
「不登校」に関する
教師・保護者・当人の意見をまとめた調査
探してました。

そしたら、ありました!
これ( ↓ )です。

この調査結果は
実態に即していて、信頼できる気がしたので、
以下、概要を簡略化して示しますね。

興味関心を持たれた方は、
実際の報告書をお読みください。

教師と保護者と本人の回答比較

不登校の「きっかけ要因」

文部科学省委託事業 不登校の要因分析に関する調査研究(2024年3月より)

教師・保護者・当人の捉え方で、
差があるところが興味深い!!
(赤のラインが引かれている箇所)

大きな特徴のひとつは、

不登校のきっかけについて、

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
「いじめ被害」
「教職員への反抗・反発」
「教職からの叱責」
が要因だ

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回答した教師の割合は、
本人・保護者の割合よりも
相対的に低いんです。

ということは・・・

先生にとっては
「生徒同士の些細なトラブル」に
すぎないと思っていたことが、

生徒にとっては
「深刻ないじめ」で、

「大きな心の傷」に
なっているかもしれない、
ということだし、

教師の何気ない一言がきっかけで、
生徒が不登校になる可能性があるのに、

教師が
その点に鈍感かもしれない、
ということ。

これは、
教師が責任を痛感すべき点だと思いました。
(僕個人の感想です)

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「体調不良」
「不安・抑うつ」
「居眠り、朝起きられない、夜寝られない」

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については、

「それがきっかけだ」と回答した割合が
教師は2割、
本人・保護者は7〜8割。

この事実をどう捉えるかは
読者のみなさんの解釈に
委ねたいと思います。

「無気力・不安が要因」の真相

文部科学省委託事業 不登校の要因分析に関する調査研究(2024年3月より)
文部科学省委託事業 不登校の要因分析に関する調査研究(2024年3月より)

この表だけでは、
めっちゃ、わかりにくいですね(苦笑)

結論だけ示すと、

「いじめ」
「友人関係のトラブル」
「あそび、非行」
「家庭の生活環境の急激な変化」
「親子の関わり方」
「家庭内の不和」
「学校・家庭以外でのトラブル」

のように

『象徴的なきっかけ要因』があれば、

「それだ!!!」

とはっきり指摘できるけど、

『象徴的なきっかけ要因』を
はっきり把握できない場合、

教師は、
「無気力・不安」を
主たる要因として報告している可能性がある

ということのようです。

要するに

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
はっきりわからないから、
現象結果である「無気力・不安」を
要因として回答せざるをえない

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

そういう風に、
僕は理解しました。

もっともっと、ざっくり言えば

不登校の要因は
半数近くが「よくわからない」

これが最も実態に近い結論なのかもしれません。
(大雑把すぎてタコ吹いてたらごめんなさい)

みんな、なんとかしたい

カオラさんが引用した
インタビュー記事の中で

一点だけ、
僕が反論したいのは、

(学校や教育委員会は)
自分たちのせいにしたくないので、
子どものせいにしている

という構図に見えます。

インタビュアーの発言

この
インタビュアーの発言は、
正確ではない、と思ってます。

こういう言葉にまどわされると
お互い(学校と保護者)が息苦しくなるので

メディアには、
こういう言い方をしてほしくないのが本音です。

確かに
教師や委員会が鈍感で
生徒や保護者の苦しみに寄り添えていない事実はあるでしょう。
(たこせんだって、そうだったのかもしれない)

でも、

学校だって、
教師だって、

不登校の要因がはっきりわからないから
戸惑っている。
だけど、なんとかしたい!!

それが本音の本音で、

心の底から

「(不登校を)子どもたちのせいにする」

教師なんていないと思うんです。

そこだけは
反論させてください。

もっと言えば、

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
学校は、子どものせいにする。
保護者は、学校のせいにする。
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その先に、
子どもの不登校が改善するイメージが
僕にはもてません。

お互い、他責はやめませんか??

課題や困難は変容のチャンス

教育問題で悩んだら、
僕は、りょーやんさんの記事を漁ります。

中でも、この記事はすばらしい!

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不登校=ホームスクーリング
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

という捉えは
斬新な視点でした。

学校に行かずに、
家庭で「自学者」となり、

自分の学びたい欲求を大切にし、
様々な面白いカリキュラムを立てながら、
ワクワクして学んでいく。

これ、いいじゃん!

実際、
僕の知り合いにも
息子が不登校になったので、

それを契機に、

息子がメルマガを発信し、
オンラインビジネスをはじめる
応援をしている父親がいます。

息子とビジネス対談する様子まで、
定期的に音声発信しているのですが、

これがおもしろい!

僕の息子と同じ年なんですけどね。

学校で学ぶことと、

(学校には行かず)
父親の助けを借りて起業していくことと

現代は、
どちらの選択肢も選べるわけで、

これからは
「その子」次第になるんでしょう。

今はそういう時代の過渡期で、

「不登校」という現象が
見方次第で、
ネガティブにもポジティブにもなる。

繰り返しますが、

文科省の調査結果によると

不登校の原因は
(半数近く)解明できていません。

でも、
(これは僕の仮説ですが)

子どもが不登校になるということは、

彼ら彼女らに関わる
人間すべてが変容する
好機にできるんじゃないか??

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
子どもの不登校の「おかげ」で
親も教師も、関係者も、

もちろん、
子ども自身も変容するチャンス。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

そんな見方ができれば、

愚痴や不安や他責よりも、

感謝と希望と主体変容しか勝たんのだ🐙🔥

最後までお読みいただき
ありがとうございました。
嬉しくてタコ吹いちゃいます‪(˶˙๏˙˶)♡‬


#66日ライラン  

22日目。

【追記1】
共同運営マガジンはじめました。
ぜひご参加ください!

【追記2】
ついでにkindle本出版してます!
こちらも是非、お読みいただけたら嬉しいです。


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