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真の自由について~心躍る自由は、不自由を引き受けること

今日は年休日。
関東は日中17℃のポカポカ陽気なので、
妻と神宮外苑のイチョウ並木を
歩くことにしました。

イチョウはだいぶ葉を落としていましたが、
それでも快晴の空に黄色が映えていて、
歩くのが気持ちよかったです。

女子高生から年配の女性、
観光客の中国人女性まで、
老若東西問わず、たくさんの女性が
イチョウの葉を片手に、
思い思いのポーズで写真を撮っていました。

クリスマスマーケットも開いていましたよ。
思ったより人手が多かったです。

さて、ひとしきり歩いたら
お腹も減ったので、
青山通りにある
個人経営のパスタ屋さんに入りました。

こじんまりして
お客さんは最大でも15人程度の
大きさでしょうか。
絶えずお客は満杯でした。
店員は3人。
オーダーをとって運ぶ人。
食器洗い専門の人。
そしてパスタを作り続ける人。

僕は、
アスパラとしめじとベーコンの和風パスタ、
妻は、ナスのミートソースパスタを注文。

カウンターに座っていたので、
調理の工程をずっと観察していましたが、
結構な肉体労働だなあ、と思います。
一つひとつ、オーダーごとに
フライパンを洗っては調理するの繰り返し。
手際よいから、
自然にこなしているように見えるけど、
僕だったらすぐに投げ出したくような
パスタづくりの無限ループ…。

さきほどの
イチョウ並木の人通りの多さを考えると、
この人は営業時間中、ずっと一つ一つ
注文されたパスタを作り続けているのでしょう。
立ちっぱなしで休む間もなく、
具材を炒めて、ゆでたパスタと絡め続けるというルーティン。まことに頭が下がる思いがします。

でも、僕はこういう職人肌の人にあこがれます。
自分の中で「これをやる!!」と決めた不自由を背負っているのですよね。
僕はこれを「不自由の自由」と呼んでいます。

よく生徒たちにも話すのですが、

現代の私たちは、
やろうと思えばなんでもやれる。
職業も自由に選べるし、住む場所も決められるし
行きたいところに行き、やりたいことができる。
お金をかせぐのも自由、かせがないのも自由。
汗水流して働くのも自由、
ニートで家に閉じこもることだって自由。
容貌も整形で変えられるし
性転換だって不可能ではない。
本当に、ありとあらゆる選択肢が
私たちの前には用意されている。

それを「やる」か「やらぬ」かは、
あなたの「選択」の問題なんだよ、

と。

かくいう僕も、
あるとき「学校の先生になる!」と決めて
教師稼業につきました。
今年15年目になりますが、
本当にやっていて楽しかった。
生徒から教えられたこと、
生徒に救われたことがたくさんあります。
今も付き合いのある卒業生がいて幸せです。

もちろん、
教師をやる以上、忙しいのは避けられません。
部活動で土日がほとんどない時期もありました。
生徒指導案件で、緊急に22時、23時まで
対応なんていうこともザラにあります。
でも、それは僕が選んだこと。

「教師をやる!」と、
僕の自由意思で決定するということは、
「教師以外はやらない」という
不自由を受け入れることであり、
両者の間に矛盾や摩擦が少なければ少ないほど、
その人の幸福度は高い気がします。

先述のパスタ屋さんも
毎日、相当な重労働だと察しますが、
そんな不自由(=重労働)を承知の上で、
パスタを作り続けるという自由を生きています。

これが「不自由の自由」。

現代人は、どこかで腹をくくって、
この「不自由の自由」を生きる必要があります。

なんでもアリ!
だけど不自由はイヤ!!
なんでも私の思いどおりがいい!!!

と言って
不自由を受け入れられない人が散見されますが、
そういう人は、いつまでたっても
マインドセットやスキルノウハウの
成長度合いが低い気がします。
若いうちは、いいんですけどね。

また、
今の高校生を見ていると、
自由すぎて、
選択肢が無限に広がっているがゆえに、
身動きとれずに行動できない場合もありますね。

そんな子をみると、
「心のままに、なんかやってみよう」
「心が動いたら、それがヒントだ」
と言っています。

実際、そうなんです。
私たちの中にある「感情」や「直感」こそ、
私たちを導く大きな大きな道しるべ。

先生の言うことより、
あなたの「直感」に従った方が、いいですよ。
って、先生が言うのもヘンですね(笑)

今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。これを読んでくれたあなたの少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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