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カンケーを楽しむ、カンケーから育つ⑦

前コラムから、
「関係性」についての
大切なポイントや、
自分が実践していることをシェアしています。

「関係性」は人間が育つ「土」のようなもの。
よく肥えた栄養たっぷりの土壌であれば、
作物は自らすくすくと健康的に育ちます。

そんな「土」づくり、
「土」の手入れに
意識を向けることで

教師が直接教えることよりも
はるかに効果的に、
時間や労力をかけずに、
人を育てることができます、
そんなお話でした。

今回、重点的に話したいのは

行動の「きっかけ」も人間関係から

というテーマです。

というのも
最近、娘が自転車で軽い事故を起こしまして
保険屋さんに問い合わせたのです。
そしたら、ビックリするくらい、
その対応が悪くて悪くて・・(苦笑)

僕と話している最中も、
ため息が聞こえそうなレベルで、
かったるそうに事務的にしか
応対してくれないので、
みるみる僕の心は遠ざかっていき、
「二度と相談したくない」
「保険変えようかな、ちょうど見直そうと思っていた時期だし」
と思った次第です。
たぶん、近い将来、変えます!

で、何が言いたいのかというと、
人間関係は
行動を起こす、あるいは行動を変える
「きっかけ」になるんだよ、
ということ。

今はネガティブな具体例でしたので、
別の体験をあげると、
つい先日はこんなことがありました。

自分はいろいろな勉強に
手を出すのが趣味で、
学びたい、知りたい!と思ったら
すぐ投資してしまうタイプです。

でも、そこは悲しい公務員。
固定給で、目下3人の子どもの最中なので、
あまり投資にお金をかけられないのも事実。

ある学びを、どうしてもしたいのだけど、
少々値が張るし、
妻には相談しにくいなー
どうしようかなー、と
うじうじ悩んで、
そのことを信頼する同僚に愚痴ってたんですね。

そしたら
「そんなの相談すれば絶対奥さんはOK出しますよ。
当たり前じゃないですか」
と力強いお言葉をいただいたんです。

おかげさまで、
すんなり妻に相談できて、
OKもらえて、めでたしめでたし、だったのだけど、
考えてみれば、
いつも一緒にいる奥さんであっても、
誰かに背中を押してもらわないと、
相談できなかったんだな、オレ・・・、
と我ながらおかしくなってしまって。

教師なら、
相談される経験は、何度もあるんです。

「先生、A大学に行こうか、B大学に行こうか、迷っているんですけど」
「君は、どう思っているの?」
「A大学は親が行けといっているし、設備もいいんだけど、
オープンキャンパスの雰囲気はB大学の方が好きだったんです。」
「親の意向も大切だけど、君自身はB大学の雰囲気が好きだったんだね」
「そうなんです!でも、B大学だと、なんだか親に申し訳なくて・・」
「親には相談した?」
「まだなんです」
「そしたら、まずは親に言ってごらんよ。B大学の方が雰囲気が好きだったって。まずは、そこからだよ」
「そっか!そうですよね。わかりました、ありがとうございます」

こんな会話、何度も何度もしています。
要するに、
相談してくるときって、
その人の中でやるべきことが、おぼろげに見えてきているんですよね。
でも、最後の一歩が踏み出せないでいる。
だから、悶々としているのだけど、
そのとき、安心安全に相談できる人、
背中を押してくれる人が隣にいると、
ものすごく心強くて、
行動の「きっかけ」になってくれるんです。

ほんのちょっとでも、
誰かの後押しが「力」になることってあるよな。
そんなことを思い出しました。

ああ、自分もあるとき、誰かの「きっかけ」になれていたし、
あるとき、誰かが僕の背中を押してくれていたんだなあ、と思うと、
やっぱり人間関係ってありがたくて・・。

人間関係をよくするものは「行動」

です。

どんな「行動」が、あなたの周りの人間関係を良好にするのか?
これは常に振り返りたい視点だし、
常に見直していきたい項目です。

そして、

よい人間関係は、よい行動を起こす「きっかけ」になる


ということ。

あなたの態度や行動、あり方が、
思わぬところで、誰かの行動の「きっかけ」になっています。
そんな意識もまた、人間関係づくりの
はじめの一歩なのですね。

保険屋さんの不愉快な対応からの気づきでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
読んでくださる方の
ほんの些細でも、お役に立てたら、嬉しい限りです。

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