たくさんの切なさと愛を/25冊目 吉本ばなな 『ミトンとふびん』 新潮社
見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。
始めに
今日は、2つの記事を投稿します。
これは2つ目です。
1つ目の記事はこれです。
読んでいただけると、嬉しいです。
吉本ばななさんのファン
そうなんです。私。
ばななさんの小説やエッセイは、読み終えると丸3日くらい、その余韻が抜けなくなります。
柔らかく読みやすい文体で書かれた文章は大切な誰かを何かを失った虚しさや苦しさ、切なさが描かれているのですが、同時に人の美しさ、世界の綺麗なところも伝わって、いてもたってもいられなくなります。
他の作者さんの時よりも流し読みが出来ず、ひとつひとつの文章が刺さります。
今回の本も去年の10月か11月に読み終えていたのです。すぐに読了ツイートをしようと思っていたのですが、色々な感情が渦巻いてどう言葉にすれば良いのか分からずに感想を言うことが出来ませんでした。
やっと、言葉に出来そうです。
ねずみ
私は、小さな頃からねずみに親しみを覚えていました。ディズニーが好きなので。
…でも、現実ではどちらかというと嫌われ者な気がします。
「SINSIN AND THE MOUSE」の話で、主人公のちづるはねずみに例えられていました。
ちづるは母を亡くして精神的に参っている時に、シンガーソングライターの友人のツアーを兼ねて台湾に旅行へ行きました。
シンガーソングライターの友人の奥さんの友人。それがシンシンでした。
シンシンはとても誠実な人だと思います。いっそ、苦しいくらい。でも、こういう振る舞いをする自分じゃないと嫌というような意志が彼をここまで運んだというか、もう一回やり直せるよと言われてもきっと同じ選択を取るのだろうなというような。
とてもさりげなく、でも愛に満ちていて。
そんな人になりたいと思います。
ねずみを本気で愛おしく思えるような、そんな人に。
台湾
ねずみの他に、この話は台湾もいい味を出していると思います。
台湾と聞いて思い浮かべるのは、陽炎が出来るほどの暑さ。その暑さを上回る人々の熱気。赤いライト。←これはどうしてだろう。
そして、美味しい食べ物。ところせましと並ぶ露店。
行ったことは無いけれど、行ったことがあるかのように鮮明に目の前に浮かびます。日本と良く似た、でも少し違う国。
人の持つ温かさを日本より、感じる国なのだろうなと思います。日本より人との距離が近いのでしょう。多分。
旅行先で出会った、異国にルーツを持つ人との恋愛。
少し、憧れます。
最後に
吉本ばななさんの作品を記事に書く時は、もっと相応しい表現があるのではないかと、言葉にするのを躊躇います。他の作者さんの作品についての時よりも。
きっと、一生悩み続けるのでしょう。
どうでしたでしょうか。
少しでも、魅力が伝われば幸いです。
あなたにとって、この本がお気に入りの1冊に仲間入りしていただけるなら、こんなに嬉しいことはありません。
あなたのおすすめの本、次に紹介する本の予想、この記事の感想などありましたら、ぜひコメントをください。待っています!
見てくださって、ありがとうございました。
また、木曜日にお会いしましょう。
えだまめでした。
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次に紹介する本のヒントは
タイトルに、が入る、宮下奈緒さんの本
です
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