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yk317ss
【東大君に出会った日】
私は東京駅からあまり慣れない丸の内線に乗り、
彼の住む“本郷三丁目駅”に向かった。
電車に乗りながら、電話やアバター上で会話していた彼を思い描く。
朝8時すぎ頃に駅に到着し、LINEで報告する。
『駅着いたよ!』
だか、返事はない…。
既読を確認し、より現実味を帯びてきた感じがした。
私は待っている間、
(どんな人なんだろう…。)
と、緊張とドキドキが混じったような不思議な気持ちでいた。
そして、数分が経ったころ彼はやってきた。
『おはようございます』
寒空に現れた彼は気恥ずかしいのか、微妙な距離感を感じる敬語を使っていた。
関西弁でやり取りしていた感じとは異なっていたが、見た目や雰囲気はまさにイメージ通りの男の子だった。
これが最初の出会いだった。
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