思い出話)公立高も受験してみたい希望は諸事情により断たれた話

去年の話なので、まだ子すずめがN高生ではなかった頃のこと。

子すずめは全日制普通科高校(公立、私立共に)、全日制公立の職業科高校、昼間定時制高校、公立の狭域通信制高校、私立の広域通信制高校数校などを、調べた結果、夏休み終わることにはN高の通学コースに進学したいと言いました。学生寮がある淡路島にある通信制高校、AIE国際高校の通学コース(通信制高校なのですが、国際バカロレア資格のディプロマ取得可能な高校)にも興味があって、中3の夏にサマーキャンプに参加したのだけれど、色々考えた末にN高もしくはS高で学びたいとのことでした。(S高があるつくばは研究都市なので様々な科学技術機構があり、そことS高の宿泊型スクーリングとコラボしてそうだからいいなあ…と思っていたようです)

子すずめには、中学2年生から「まだら不登校」がありました。ちょうど新型コロナウイルス感染症による臨時休校があった時辺りから、不登校傾向は顕著になりました。

でもN高の入試って学力試験じゃないので、中学校で習得すべきだった学習事項のどれくらいを身につけた上で高校へ進学するのか、わからないじゃないですか。子すずめ自身はサンキュータツオさん著の「ヘンな論文」を読んで、何か面白そうなことを研究してみたいと思っていたので、大学へ行きたいと希望していました。

で、大学で学ぶには、それなりの前提知識を身につけている必要がある、つまり中学高校と積み上げた基礎学力が必要であるということは子すずめ自身も理解していました。

そこで子すずめなりに考えたのは、「このまま直接NS高に進むのではなく、公立高校の入試を受験して、自分がどれだけ点数が取れるか、試してみたい。だけど、公立高に受かっても入学しない」という、[公立高校入試を模試のように使うことで自分の実力を見極めたい]ということでした。なぜ私立高受験ではだめなのかというと、適切なレベルの私立高、受かったら通いたいような私立高が無かったから。

ですが。我らが居住する都道府県では、公立高校受験の場合、合格したらそちらへ進学しなければならないという不文律があるそうで…(もし合格した公立高校に行かずに別の高校に進学した場合は、次年度から所属していた中学校のその公立高校への推薦枠が減らされるんだそうです)相談した担任の先生からは高校入試をそういう目的で利用したいというのは不謹慎だと苦言を食らいました。

子すずめは公立高校を受験したいというからには、公立高校の受験料支払って、真面目に入試までの間、頑張ろうと思っていたのだけれど、そういう明記されていないルールがあることで不謹慎だと言われ、その不文律ルールを乗り越えてまで公立高校入試を受けたいとまでは思えませんでした。

どうも、中学校内部の進路指導状況としては、単願と併願では、中学校から高校のAdmissionに提出する調査書の成績内容が違うらしいのです。私立高校単願の場合は、合格してもらうことが第一目的なので、成績に下駄を履かせる…らしいです、ぶっちゃけて言うと。で、単願の場合も、併願の場合も、中学校の先生たちが個々に成績確認会議みたいなものをいちいち開いて調査書の内容決定となるらしく…(だから中学の進路指導室はやたらと単願を勧めるんだな)

そういう公立中学校の進路指導のカラクリ、子すずめが小学校低学年のうちに知っておきたかった…知ってたら、私立の中高一貫校の中学受験させるという選択肢もありえたんだけどなあ…受験は高校からでいいやと思ってしまった保護者の私は情報弱者だったってことですが。

ということで、N高通学コース第一期入試を11月初旬に受け、11月中旬に合格発表、合格した後は…

中学校の学校給食を12月から停止してもらいました。

進学先も決まったし、学校へ行くか行かないか、食べるか食べないかわからない中学校の学校給食を支払うのも、あほくさと思ったからです。たった月3000円くらいの出費ではありましたが。今後、中学へは行かんでよろしい、別に子ども個人の思いに寄り添ってくれている感じもしなかったし、中学校は義務教育なので期限が来たら誰でも卒業させられるので、自分が学びたいことを学びなさいと言い渡しました。卒業式等の練習には行きたいというので、登校するしないは本人に任せていました。なので、「もし給食を食べたら、日割りで請求してください」と所属していた中学校には連絡しました。

進路が決まった後、子すずめは推しのアイドルが出演するシェイクスピアの劇などを、単身で、100m以上離れた大都会に観劇に出掛けたり(今までのお年玉が元手でした)、青年会議所だったか商工会議所だったかが主催していた中学生対象の起業ワークショップ(対面とオンラインと半々で開催)に参加したり、その他に高校生対象の職業体験を推進しているNPOの事務局にメールで連絡を取って、そのNPO事業所主催のイベントの裏方業務を担当させてもらったりしていたので、学校では学べぬことを試すことができた12月~3月だったと思います。

特に、青年会議所だったか、商工会議所だったか主催の起業ワークショップは、普通の中学生だったら部活や部活の大会や定期テストや受験が忙しくて、そのようなワークショップへ参加できないと思われる日程の土日祝の開催で、しかも数週間にわたった連続講座だったので、案の定、参加者は少なく、その分、ビジネスやっている大人の人とたくさん話をすることができた良い機会だったそうです。何らかの思いを持ってビジネスしている大人たちの話を直接聞くことができて、刺激を受けていました。子すずめ本人が起業したいかどうか、起業できるネタを持っているかはわかりませんが、あの頃の子すずめは「起業」というワードに憧れているようでした。

11月下旬のN高合格後、中学校というリミッターを外して学ぶことができたのが、11月からN高入学までの期間のことでした。もし、中学生でもアルバイトできるのであれば、たぶん入学までの間はガチでアルバイトしていたと思います、何と言っても、バイトは最良の職業訓練の場だから…。N高入学決定後に、N予備校の授業動画(但し、高校卒業認定の科目は視聴不可)を見ることができる先行した特典があったのだけど、あまりピンと来なくて2、3本の動画しか見ていなかったのは、保護者としては残念極まりないのですが。

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