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イヤイヤ期。

1歳半頃からじわじわと始まり、2歳にピークを迎えた、娘のイヤイヤ期。
それと同時に、母はイライラ期に突入。

ちょうどこの時期に第二子を妊娠していて、イヤイヤを加速させてしまった。

現在は3歳になり、多少の自己主張はあるものの、やっと落ち着いてきたように感じている。
まだ、自分の思い通りにいかないと癇癪を起こすこともあるが、これは娘の性格であり、イヤイヤ期特有の癇癪の起こし方とは別物だ。


親バカかもしれないが、元々娘は素直で人当たりの良い子だった。まさかこんなに良い子が、悪魔のような子になるとは思いもしなかった。


しんどいエピソード①

どこにも行きたがらなくなり、「ずっと家にいる!」と言い張るようになった。
大好きだった公園にも行きたがらない。
買い物にも行かせてくれない。

なんとか家を出る気になったと思ったら、家を出てすぐに疲れたと言って、おんぶを要求。
大きなお腹で娘を背負って買い物に行くこともあった。

また、公園に行く気になったと思ったら、自転車で向かう途中に何か(おもちゃなど)を忘れただの、こっちの道じゃないだの、ヘルメットの紐がずれただの、自転車で傘をさしたいだの大騒ぎ。

公園に行きたがらないなら連れて行かなきゃ良い。スーパーに行きたがらないならネットスーパーで注文すれば良い。

しかし、どうしても家族ででかけなければならない用事だってあるし、友達と約束をすることだってある。そういう時は、外に連れ出すのが本当に大変だった。


しんどいエピソード②

決まった服しか着なくなった。
ミニーちゃんの服じゃないと嫌がった。

子どもなんだから、上下ピンクだろうと上下柄ものだろうとパジャマを着てようと、服を着ていれば良いじゃないと言う人もいるが、わたしにはどうしてもそう思うことができなかった。
可愛い服を買ったら着せてあげたいし、時々は親子リンクコーデも楽しみたかった。だからこそ、着て欲しい服があった時に拒まれると悲しくなっていた。

やや天パの髪の毛も、気が向いた時にしか結ばせてくれなかった。梅雨の時期に撮った写真は湿気で髪がボサボサ。


しんどいエピソード③          

お風呂に入って、パジャマを着て、髪を乾かして、歯磨きをしてから寝る...
という一連の流れを全て拒否。断固拒否。

お風呂に入るまでに時間がかかるため、入浴剤を入れてジュースを作ろう!と誘ったり、時々は奮発してキャラ物の入浴剤入れてみたり、シャボン玉をしたり、水で膨らむボールを使ったり、あの手この手でお風呂へ誘導していた。

なんとかお風呂に入れたとしても、お風呂からの出た後にオムツは自分で取りに行かなきゃ嫌だの、そのオムツを履かせるのはママじゃなきゃダメだの、ここでも一悶着。

ドライヤーは嫌がったため、髪を乾かすのは諦めて自然乾燥。
パジャマを着せるのは、寝ている隙に。
歯磨きは、大号泣させながら足でがんじがらめにして、無理矢理磨いていた。


しんどいエピソード④

とにかくずっと機嫌が悪い。
何がそんなに嫌なのか、何に怒っているのか、何で泣いているのかさっぱり分からない。

眠いとか、目覚めが悪いとか、いつも置いてあるものが同じところに置いていないとか、ほんの些細なことがきっかけで機嫌が悪くなる。

一番酷かったのは、この世の終わりかのように大大大号泣しながら、キッチンに置いてあった缶や瓶を投げつけられたこと。理由は全く思い出さないが、殺されるかと思った。


しんどいエピソード⑤

何をやるのもママじゃなきゃだめ。
着替えやオムツ替えはもちろん、朝飲む牛乳を冷蔵庫から出すのも、それをコップに入れるのも、娘に関わる動作全てをママにやってもらわなないと気が済まない。
夫が手伝おうとすると「パパはだめ!」と最初からやり直しになることもしばしば。




今思えば、このとんでもなく荒れ果てたイヤイヤ期の娘の姿を動画に残しておけば良かったが、この時にそんな心の余裕はない。
ただただ、気持ちが落ち着くまで、時間が経つのを待つしかなかった。

しかし、3歳になった今、重たい呪縛が解かれたかのように、イヤイヤせず行動するようになった。

進んで外にも出る。お風呂にも入るし、歯磨きもする。パジャマだって着る。なんなら、どんなに眠くても歯磨きしないで寝るのは嫌だとまで言っている。

洋服だって、多少のこだわりはあるものの大体は何でも着る。なんなら、「この服可愛いでしょ!」とお洒落まで楽しんでいる。

今は機嫌が悪くなっても、きちんとした理由があることがほとんど。それに、イヤイヤ期の時のようにぐずぐず長引いたりはしない。なんなら、自分から「ママがこう言ったのが嫌だった!」と、機嫌が悪い理由まで伝えてくる。

何でもママじゃなくても良くなった。なんなら、わたしが忙しそうにしていると「ママ忙しそうだから、パパにやってもらえばいいよね」と自分から言うことも。

この1年半は、本当にしんどかった。
何度もこの子の親をやめたいと思った。

しかし、イヤイヤ期は成長の証。
世の中のことが少しずつ分かってきた証。
何でも親の言う通りだった赤ちゃんから、自分の意思を持ち始めた証。

娘よ、お疲れ様。そして自分も、お疲れ。

ちなみに、先日娘にイヤイヤ期のことを覚えているのか聞いてみたら「お外に行きたくないーって言ってたよね」と言っていた。覚えていたとは...
思わず笑ってしまった。
そう、今となっては笑い話。

まだまだこれから、いやもっと大変なことがあるとは思うが、とりあえず今は束の間の平和な時間を楽しみたいと思う。

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