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「売る」ということ「売れる」ということ

「売る」という事と「売れる」という事は異なる。これは新人社員向けである。

「一流」と「二流」の話がある。「三流」もあります。いや、それ以下もあるでしょう。
材料も同じ、キャリアの年数も力量も同じで、でも一流と二流の差がはっきりでる。それは
「心の差」だと思います。
料理であるならば、作り手である調理人が「美味しい料理を食べて欲しい」という気持ちだろう。キャリアもレシピも超えた願い、味がわかるという方が適切かも知れない。味を知っている人というのは、こういうプロセス含め美味しいと思うのであろうか。それは単に料理だけでなく器の品質や盛り方にも影響があるでしょうし、店(家ならリビング)の雰囲気や照明や、テーブル、椅子などの家具にまで言及することでしょう。美味しさの深さは人の深さと言われている由縁でしょう。セールスパーソンなら、お客様に対して「心から幸せを願う」気持ちで商談/契約するなど、祈りのようなものは必ず伝わる、伝播するとでも言うのだろうか。かっこよく言えばシンパシーと言えるものでしょうか。

ひとつ前のNHK朝ドラで回転焼きの餡子を作る場面があった。「おいしゅうなれ」のまじないを餡子を作る課程で、鍋に火を掛けながら投げかけている。営業マンは幸せを運ぶ配達人です、自分の勧める商品を使ってもらったら幸せになれるんだ!っと、こういう昭和の営業マンは、もう居ないかも知れない。。。
今日では最新型のタブレットを片手にマニュアル通りの提案しか言って来ない営業マンだらけになってしまったかも知れない。「売る」という事と「売れる」という事を良く理解していないのであろう。いや、恐らく上司が教えていないのであろう。また、その上司も教えてもらってないであろうことは容易に想像ができるものである。

例えば、お客様からお断りを言われた場合、営業マンはその「商品」を断れたと思うのが大半であろうが、実は担当営業マンの態度であったり「人間性」を感じ取って「拒否」している場合が大半だという事を知っているだろうか。逆に言い換えれば「なぜ契約をしてくれたのか?」となると、本人である担当営業マンを気に入ってくれたからである。

しかしながら、市場は競争社会であり同じ商品ならば機能が豊富で、品質も良く、そして何よりも価格も魅力的である方に越したことはない。人を返さなくてもインターネットで購入できるのであれば、人件費等がかからないので価格設定に弾力性がもてる。人の育成は企業の宿命でもあるし、その労力は永遠に計り知れないテーマでもあるのだが、商品自体にブランドが出来てしまえば、会社そのものがブランドになってしまえば、黙っていても売れてしまうのである。広告宣伝費等も殆どかからないかも知れないのである。

商品/企業ブランドが出来てしまえば、間違いなく「売れる」である。しかしながら企業ブランドを向上させるには、並大抵の努力と辛抱が必要であり、そのパフォーマンスは計り知れない。一方で長年積み上げて来た企業ブランドを失墜させるのは、ほんの些細な一瞬の出来事だったりするのである。企業の品格、人格とは良く言ったものだ。組織が大きくなるという事は、必然的に人員が増える事になる。人員が増えれば、意思疎通や解釈が異なり、企業が一体となることが難しくなる。不平不満なども少なくとも芽生えて育ってしまい兼ねない。

人材育成については、昨年度(2021年)LIXILさんのメンバーズ通信という冊子(12,000部発行)に、4回において寄稿させてもらっているので、ぜひ、今後においてコラムを転記したnoteにも転用して紹介して行きたいと思います。

まぁ結局のところは、商品や企業ブランドも、そこで働いているスタッフ(社員)の品位が問われていることは間違いない。また、その教育ができているかどうか、育成するにあたって労力を惜しみなく投資できているかどうか、そのキーマンとなるのが「先輩」であり「上司」である。まだまだ、リーダーシップとマネージングの違いを理解できていない先輩や上司もたくさんいると思われるが、何よりも自分が与えられている職務の性質をきちんと理解することが大事である。

営業職の職務は「売る」ことである。カッコよく言えば「セールス」である。でも、本質は「集客」であることを忘れてはならない。このことについては、またnoteで綴ることにしよう。

4月がスタートしてもう一か月が過ぎた。GWも終わり5月も終わった。初任給を貰えるのだろうか。使い道は決めているのだろうか。親御さんに何かプレゼント?そんな小説や映画みたいな事はしなくて良いですよ。コロナ規制の緩和によって、夏季休暇に遊びに行く資金に消えて行くのだろうか。それが大事である。たくさん遊んで元気で健康で頑張っていることが、何よりも親孝行であるから気遣いなどは無用。親とはそういうものである。また、ちまたでは「五月病」という逸話がはびこっているが、大丈夫であろうか。なんでも環境の変化に追いつけない?憂鬱になるとか?若い新入社員だけでなく、転職や配置換えなどの中堅社員やベテラン社員にも広がっているらしい。つまり「うつ病」であるらしいと聞いている。今では心療内科や精神療法などの医療技術も進化しているらしいが、ONとOFFの切り替えを上手くコントロールする必要がある。休める時はゆっくり休む方が良いと言われているが、これはアナログの社会であって、今やリモートワークであろうとデジタル時代の情報社会の中では深夜の情報伝達などやスマホから情報が上がって参加するなど、四六時中において仕事に関わっているのだから、精神(心)が休ませてもらえないのだろう。成績なんて気にすることはない、身体がまいってしまっては、元も子もなくなる。スイッチを切る勇気を持とう!でもまぁ今の時代、忙しい忙しいと言っている人ほど、定休日はもちろん個人休暇や有給休暇など、最大限に権利を主張して仕事よりも休暇を優先することが茶判事ですけど。。。

営業職であれ職業は色々あると思われるが「売る」ことも「売れる」ということも、最終的には「人」にかかっているということになる。会社を築いているのも「人」であることに変わりない。住宅を取り扱っているのなら、住宅のスペシャリストになろう!そして、ジェネラリストになるまでたくさん勉強しよう! でも、お客様があなたから買うのは、知識では無いのです。あなたが私のために一生懸命になって、幸せを願ってくれて共感してくれるからです。嫌な仕事はパワハラだとかハラスメントだとか言ってる場合じゃないぞ。

社会人として立派に教養を身につけ、人間性を養うことが肝要である。そして、それらの「信条」を持って常に自分に言い聞かせることが大切であると思います。

出生するしないよりも、
人の心が見える、感じられる人間になってもらいたい。頼んだぞ!

追伸:たまには上司と飲みに行くのも悪くないと思うよ。アフターはプライベートだからと断るばかりではなく、明確なメリットもあるのも事実。よくこんな言葉も流行っていますね。何を飲むかではなく、誰と飲むかが大事?

20220601