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世界は普段ポリフォニー、時々ハーモニー

ポリフォニーという形式の音楽があります。
「かえるのうた」は身近なポリフォニーの一例です。

ポリフォニー:
音楽用語。各声部が独立した旋律とリズムをもちながら,調和を保つ多声様式の音楽。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)

1つの楽曲としてはいくつかのパートに分かれて演奏されるのですが、曲が進むにつれて各パートのリズムやメロディの流れがバラバラ。

わたしがこの形式の音楽に出会ったのは高校時代のコーラス部でしたが、どのパートともほとんど合うことのないメロディで歌っている途中で自分の歌っているメロディが合っているのかどうかもわからなくなる、苦手な曲種でした。

ただ。練習を繰り返してみると少しずつ聞こえてくる音に変化がありました。
まとまりが感じられない部分も不協和音も出てくるけれど、別のところではハーモニーになったり同じ音とメロディで進むところが出てくる。また離れる。

ある時は追いかけ合ったり、呼びかけに答えていたり。
音の重なりがもの凄い響きと勢い、うねりとなることも。
練習が進むにつれて、楽しくなる楽曲だなと当時は思いました。

最近関係性やコミュニケーションについて色々と考えている時に「人や自然の動きってもしかしたらポリフォニーのようなものかもしれないな」と思いました。

地球の上で人や自然それぞれが「自分パート」として日々生活をし、その時々によって他のパート(人や自然、ものごと)と関わり合って不協和音や同じ音を出し合っていくうちに時々ハーモニーが生まれる。
たまには、みんなが同じ音や絶妙なハーモニーを重ねる瞬間もあるのかもしれない。

わたしもその1パートとして、メロディを発し続けながら他のパートとの展開を楽しむ一人で在りたい。

どこで、誰と、どんな音楽が現れるのかを楽しみにしながら、生活するって楽しいではないか!と妄想しているところです。

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