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「風の時代」の町内会・考

先日、数年ぶりの町内会に参加した。
総会だが参加する人は少ない。
思いきりわたしは最年少(まだ最年少でいられる場があった!)。
そこにいる方々の想いや課題などなどお話を聞くことがメインだったが、久々に色々と考えた。

急には繋がれない

平時はただ面倒な繋がりかもしれないけど、何か有った時に急には繋がれない。
でも、その何か有る時のために町内会費を払い、行事に顔を出したり労力を割くことが負担を感じる人の気持ちも分かる。

わたしも以前は朝早く職場に向けて家を出て、帰宅は夜遅い生活だった。
(そしてその頃やっていた仕事は地域連携、という皮肉な仕事。汗)

その頃に持ち回りでやっていた、平日ゴミの日の掃除当番はできずにいた。
予め断りを入れ、快諾はしていただいてたけど何となくバツが悪い感覚だった記憶がある。

参加世帯の減少、高齢化に伴って従来の行事がやりにくくなったり、もしかしたら消滅の可能性も…… でも頑張って続けていけたら、という想いはお話から伝わり、それに異論は無い。

この町内会を経て数日「では、どうすれば前向きに関われるだろうか。」を頭の片隅に置きながら、過ごしていた。

町内会にも「風の時代」の変化

従来の町内会はおそらく「単一地域で固定的に居住する」という生活を前提として運営している。
それに対して近年、生活様式が変化している(しようとしている)ことで運営形態や内容が合わなくなっているかもしれないと思った。

例えば、SNSを見ていると。
中長期での出張や旅で、自宅はあってもそこに居る時間が少ない生活をしているケース。もしかしたら、かつてのわたしのように中長距離の通勤、通学パターンもあるかもしれない。

また、多拠点生活の人も見かける。
こういった生活様式だと、地域への愛着は有っても従来の町内会活動には入りにくいかもしれない。

最近の流れに沿った表現をすると、スピードも伴う流動性の高い環境「風の時代」への適応が町内会にも求められているのかもしれない。

では、どのような形態や内容であれば関わりやすくなるだろうか。
風通しの良い、出入りしやすい状態。
その出入りする人々のことがある程度分かる(顔見知り)の状態。
デジタル活用も良いけど、アナログも活用しながら融合できるとなお良し。

例えば、デジタルで掲示板のような情報が確認できるところと回覧板、掲示板の併用くらいからだったらできるかも。
住んでいるのはご高齢の方かもしれないが、そのご家族が時々現地に行かなくても情報が見られるようになることで、必要な時に対応しやすくできるかもしれない。

普段はなかなか顔を合わせられなくても、細くても繋がることで何か有った時に協力しやすくなったりしないだろうか。

他にも良い運営の仕方をすでに取り入れているところの話も聞いてみたくなる。


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