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深圳は東洋のシリコンバレーだったのか

※2019年夏に行った香港フィールドワークの思い出し書きです※

香港から中国の深圳は日帰りで行ける距離なので、行ってきました。

国境を歩いて渡る

思えば、香港も返還以降中国の一部だけど、国境(って言って良いのかな?)があります。
日本は島国なので、出国・入国は空港や港。今のところ飛行機でしか渡航したこと無いので、空港での手続きしか経験したことがありませんでした。

いくつか深センへのルートはあるのですが、今回は電車でどんどん香港を北上し羅湖から深圳へ入りました。

初めての徒歩で国境を渡るのは新鮮!通貨も人民元へ。
同じ国だけれども、境界もあり通貨も異なる。
だけではなかった・・・

ネットが繋がらない

深圳へ行くことは香港行きを決めてから想定していたので
simカードを選択する時も「深圳でも使えるかどうか」は
選択ポイントでした。
これなら使える、というsimカードをamazonだけでなく
旅行記サイトでも確認したのに。
ゴールデンゲート対策も大丈夫って書いてあったのに…
深圳に渡った途端に使えませんでした… ガーン!!!
(帰国後分かったのですが、携帯電話が未対応だった模様。
これからもしも、渡航される時には要注意です。)

「地球の歩き方」の情報は通り一遍の観光地だけだし、
8Pくらいしかないから、ネットに頼る気満々だったので
深圳入り早々出鼻をくじかれたのですが、せっかく来たからには!
と前進!!

まずは地下鉄用のICカードを入手。
「カード」と書きましたが、カードではありませんでした。

使い終わったら子どものお土産に、と
わたしが購入したのはキティちゃんのキーホルダー型でした。

行きたかった、テンセントのショールームや
一般消費者の買えそうな電気屋街には結局たどり着けませんでしたが。

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QRコード決済でしか買えない自販機… もちろん、買えませんが。
日本にはまだ無い物なので、すごーい!と見てました。

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こちらは、電気屋さんだけど買い方がよくわからない。
パソコンのマザーボードみたいな部品を売っている所が多かった。
秋葉原のラジオ会館とか、大阪の日本橋みたいな感じでした。
どこのお店にも、お茶をふるまうセットが置かれています。
見るだけ~

深圳のビックリ① 書店での人々。

まずは「地球の歩き方」で行ける所のひとつ、
地下鉄で深圳一大きな書店に向かいました。

書店に入ってビックリしたのは、
みんな老いお若きも地ベタにどっしり座って熟読していたこと。(図書館ではなく、書店なので熟読しているのは商品の書籍…)
日本ではまず見ない風景。
小中学生かな、という子どもも分厚い難しそうな本を熟読していました。

子どもの本のコーナーは一番賑やかで、
子どもたちが主体的に本を選び読んでいる様子だったし、
品ぞろえもとても豊富。
ああ、中国の勤勉さのほうが凄いかもしれない、と思ったほど印象的でした。人口が多い国だからか、種類も豊富だし置いてある本の数も圧巻。見ているだけでワクワクしてちょっと読もうかなと思わせる雰囲気でした。
日本の大きな書店でもここまで置いていないかも。

この書店は文具の品揃えもかなり充実していました。
ただ。正直言って、中国製の文具は印刷の罫線がズレているものも
多くて日本を含む海外製の文具に比べると、品質が違います。
でも並んで売られている。

深圳のビックリ② 英語がほとんど通じない

これは甘く見ていたのを深圳入りしてじわじわと実感。
というのも、
深圳って東洋のシリコンバレーと呼ばれているから、
英語話せる人が多いんじゃない?
若い人ならちょっとくらい分かるでしょ
と思ってたのが見事に的外れだったんです。
とても困りました。
香港は広東語なので、また違うので
「地球の歩き方」に紹介されている会話集は広東語だったので
北京語の会話を書いた紙くらい持ってくればよかったと思いました。

スマホは全く使い物にならないので、翻訳も使えず。
ちょっとくらい、英語が通じるかと思えば
どこに行ってもほぼ通じませんでした。

地下鉄の駅でさえ。
わたしの英語力だけのせいではなく・・・

深圳のビックリ ③ 
すでにネット注文&テイクアウトが定番だった

今はスターバックスやマクドナルドなどのファストフードを中心に日本でも定番になっている、ネットで注文と決済を済ましてお店で受け取るサービス。

2019年当初はまだ日本でやっている所は無かったと思いますが、すでに深圳にはありました。

ただし。激混み&遅い!

台湾発のチーズティーで人気のお店に入ったのですが、
お店で飲み物を提供するスタッフが10人くらいいて、
フル回転しているけど、飲み物1杯で30分以上待ちました。

しかも、中国語が話せないわたしはオーダーだけでも15分くらいかかったので1時間くらい待ったことになります。
(メニューに英語も表記されていて、それをそのまま読んでも通じなかったのでした)

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深圳の繁華街も少しウロウロしてみました。

もう少し言葉が分かったり、下調べしたものを紙で持参していたら
もっと楽しめたはずですが。
次こそは。

香港にとっての深圳

最後に印象的だったのが、香港の人たちから見た深圳。
その日の夜。滞在先の家主に「今日はどこ行ったの?」と
聴かれて「深圳に行ったよ~」と言うと、
「えー!何かあるの?!(あんなとこ行ってきたの?)」という反応でした。

日本では深圳、というと結構最先端で注目のアジアシティーのひとつとして
紹介されることが多いけど、香港の人たちにとっては
行っても何も無い所
用もないのにわざわざ行かない

という位置づけのようです。

ネットが繋がらなくて、いつも以上に色々と大変でとても疲れていたので
それ以上聴くことができなかったのですが、もっと聞けば良かったなぁ。

ということで、深圳行きを考える時は

◎北京語
◎情報は紙で持つ
をお忘れなく。

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