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【思考整理】 仕事にゾーン状態はあるか

右に倣えという事で、最近オートファジーをやってるんですが、午後過ぎの胃袋が空っぽな時間に猛烈な集中力が発揮できることを発見しました。   #本来の意図と一石二鳥                         #胃が少々違和感なのはまだ慣れない                    #いずれにせよ昼食後の眠気の戦わなくて良いのが快適です

“あなたよりあなたごと”

エコノミック作家の木場 晏門です。

ゾーン状態。最近よく聞きますよね。                      黒子のバスケなんかでガッツリ取り扱われていたのが印象的でした。       そのカラクリには諸説あります。

● ルーティンを守る習慣を作ることで、訓練の末に習得できる         ● 禅や瞑想をすることで、集中が深まり達する境地である          ● 色や音が遮断され、特定の感覚が研ぎ澄まされる現象である  

などなど様々な言われ方をしています。

実は私は、作家業のメイン表題として「ゾーンに関する研究と教育的演出」について取り組んできました。期間にしてかれこれ10年以上になります。

まずはゾーンと密接な関係にある人間の脳に関して                次にスポーツジャンルでよく扱われるゾーンについて。              それから仕事にゾーンはあるのか。

3つの話をしていこうと思います。

一般的に言われるゾーンの確かなこと

ここから先は、実例を出しながら説明していきますが、私の結論としては、ゾーン現状は実在します。私も過去に数回、しかも異なるシーンで体験した事があり、情報としてもその裏付けは十分にあります。

まず、この話は難しくなりがちなので、できる限りシンプルに考えていく事にしましょう。

PCのハードウェア機能=人間の脳

この例えは有名ですよね。

パソコンの仕組みは人間の脳を参考にして作られたというものです。

パソコンの場合(#スマホでも可)、同時に沢山のタブやアプリを開いたり、 容量ギリギリまでデータを持っていたり、機器自体が熱くなった時に冷却できていなかったりすると、ガクッと遅くなりますよね?

パソコンの脳(CPU)に負担がかかっている状態です。

固まって動かなくなったり、                        最低防衛措置としていきなり電源が切れたり、                画面がつかなくなったり、                           電池の消耗が急に早まったり、                                    最悪データが飛んだり。

そんな経験を実際にした事がある方も少なくないでしょう。だからPCやスマホのデータはできるだけ整理をして、負荷を減らし、機器のパフォーマンスを保つことを心がけて扱いますよね?

こういった現象は、人間の脳(パソコンでいうCPU)にも起こります。

一度に膨大な情報を受け取ったり、                     理解できていないまま話が進んだり、                      理不尽に感情をぶつけられたり、                      お腹が空いてエネルギーが足りなかったり、                    判断すべき事が多かったり、                            繊細な作業を複数または長時間行わなければならなかったり。

こんな時、普通はどうなりますか?

ストレスで心を病むこともあります。冷静な判断ができなかったり、柔軟でクリエイティブな発想ができなかったり、判断速度が鈍ったり、とにかくこういう時は良いことなんて何もありませんよね。   

人間は脆くて弱いか?  

では人間は、繊細かつデリケートで、弱い生き物でしょうか?

そうではありません。実際長い時間をかけて栄えてきた種族ですし、人間の総合的ポテンシャルは全動物中最強でしょう。ただ、ここで1つ大切な事はポテンシャルが高いが故に、脳に大きな負荷がかかっているという事です。

人間の骨のつくりは、実に自由度が高く、様々な動きに対応しています。 手先の感覚や表情、感情などは非常に細かく、ロボットがその細かさに完全に順応する事は、今の技術ではできません。

繊細な指示はそれだけ情報量が増えますから、人間のパフォーマンスを再現するには、PCやロボットのCPUからすると情報量が多すぎるんです。

機械が情報処理をする事を「演算処理」という言い方をしますが、人間が考えたり、動く事による脳への演算負荷もまた、全動物中圧倒的トップです。

人間は脳に常に高い負荷を抱えている 

ということは、今の説明からご理解頂けたかと思います。

皆さんが自覚してる以上に、人間の脳は常に酷使されているわけです。       それは健全な状態ではないので、どうにかしなければいけません。

パソコンの話に戻りましょう。

CPUが高い負荷を抱えていて、パフォーマンスが落ちている時、どうすればその状態を改善できたでしょうか。

CPUの容量をあけて、軽くしてあげる。

つまり「データを整理して、使用容量も減らす」ですよね。

人間の脳でも、それをやる必要があります。

思考を整理して、余計な事を考えなくて良いように、1つ1つの情報を納得した上で整理していく。これでまずは、脳が考えなければいけない事を減らします。

スポーツで言うと、                                         ルールや戦術を理解し、体で覚えてしまうことにあたります。

ただ、また沢山の情報が入ってくると、脳は簡単にパンクします。

なので、新しく入ってきた情報を、シンプルにさばく必要があります。

これってあなたもどこかでやってますよね?そうです。

「パターン化」

をして、基本的にはそこに当てはめる形で処理をしましょう。

そうすることで、いちいち考える(演算する)必要がなくなります。

スポーツでいうところの、部分的な動きの反復練習ですね。

対人競技であれば、相手の動きに合わせて、

「このパターンの場合は、こう対処する」

と、事前に決まったパターンを活用しながら試合を優位進めます。

だいぶ脳の負担が軽くなって、余裕ができ、パフォーマンスも上昇。     こうなってくると良いサイクルに入っていきます。

そこでもう1つ、仕上げをしてあげましょう。

対処法の追加/強化

いくらパターン化するとはいえ、                             人生なかなか思う通りに、事は運んでくれないものです。

そこで、パターンに無い事態に直面したり、想定より手強い事態に対処する時に備えて、対処法は追加や強化をしていきましょう。

イレギュラーが発生すると、脳は慌てて考え(演算を)始めます。

これを防ぐために、整理した状態で、対処法を追加したり強化する必要があるんです。そうすると、だんだんとイレギュラーに出くわす事が減ってくるので、パフォーマンスは安定してきます。

スポーツの場合は、新しい技を覚えたり、技を磨いたり、体を鍛える(PCの場合はマシンを強化する)事がそれにあたりますね。

こうして、整理された情報を積み重ねていくことで、脳の演算はシンプルになり、常に一定の余裕を持たせることが出来るわけです。

ちなみに演算の付加のことをゾーンの説明の時には、              よく邪念と表現されます。

でも「そのニュアンスはなんだか違そうだな」というのは            もうお分かりですよね。

ゾーンの障害=邪念ではない

脳は必要な演算をしているだけなので、別にそれは「邪念」ではないですよね。演算を減らせるように、脳の中を整理整頓してあげればそれでOKです。

ここまでゾーンと脳の関係についてお話ししてきましたが、ここからは   テンポ良く進みます。                               #長くなってしまいすみません

改めて、

ゾーンというのは、高い集中状態を指します。

そしてそれは言い換えると、

余計な演算をしないことで、本当に必要な演算がいつでも出来る状態です。

もう一度書きます。

ゾーン状態とは“余計な演算”をしない事で“本当に必要な演算がいつでも出来る状態にある事

です。だから、

目の前の敵や、ゴールや、的や、パフォーマンスに存分に集中できる。      というわけなんです。

戦術や技ばかりを覚え、磨いていてもゾーンに入れるわけではありません。

脳に付加のかかる、パフォーマンスをしていないか。

それを、整理していくことで、ゾーン状態は身近なものになります。もちろん、そんなことを考えながら鍛錬をしているアスリートは極々一部です。

なのでゾーン状態のパフォーマンスが出せる選手のほとんどは、

「最初からシンプルな演算で済むパフォーマンスを無意識に体得していた」

と見ています。逆に意識して取り組めばできることでもあるので、アスリートの方は今からでも取り組んでみてください。#お問合せ頂いても結構です

では最後に、仕事にもゾーンはあるのか、その答えです。

【結論】 仕事にもゾーンはある

ここまでの話の流れで、

「これって仕事でも言えることだな〜」と勘の言い方は気づいて下さったと思います。その通りです。

【ゾーン環境が成立する条件】                          ① 演算をする対象がある                                                                      ② 演算負荷を下げる手段がある                        

この2つに当てはまっている対象であれば、基本的にゾーンはあります。

人間の脳が本気を出すときはいつだって演算負荷でいっぱいです。

演算付加の下げ方のコツを掴んで、

スポーツでも仕事でも、その他のことでも、

いつでも快適で高いパフォーマンスが出せる状態を目指しましょう!

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