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#001 DMOに求められるもの

 DMO(観光地域づくり法人)で仕事をはじめてから、早いもので、7か月経過した。温かいスタッフの皆様に受け入れていただき、心地よい環境で仕事をできていることが、まずは、ありがたいと思う。

 6月から、実際に、DMOの施策を検討するワーキンググループを立ち上げ、どうしたら、観光客の皆様にお金を落としてもらい、地域経済の活性化を図れるか、宿泊、飲食、放送、アクティビティ等に関わっていらっしゃる皆様と意見交換をさせていただいた。
 また、ワーキンググループの意見や統計データや旅行者データを見ながら、地域として、どこをターゲットにすべきか、具体的な戦略も検討している。
 まだまだ、7か月間という短い期間であるが、私なりに、DMOに求めれることやDMOで働いて気づいたことを発信していきたい。そのことが、地域が稼ぐことや、全国のDMOで働く方のヒントになれば、うれしく思う。

 まず、DMOは、観光庁の定義では、「地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する地域経営の視点に立った観光地域づくりの司令塔として、多様な関係者と協働しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人」となっている。確かに、DMOの役割を網羅的に表すと、このような定義なるが、正直、難しい。

 USJを立て直した森岡毅さんが、以前、NHKの「ワルイコあつまれ」の中で、小学生向けにされていた、マーケターの仕事の説明がわかりやすかった。「消費者が欲しいものと、作り手(会社側)が作りたいものは、通常、一致しない。これを一致させるのが、マーケターの仕事。」シンプルに、これを地域単位でやっていくのがDMOの仕事のイメージだと思う。

 具体的には、マーケティングデータを活用し、観光客が欲しい商品・サービスを、観光客が価値を感じる価格で、タイムリーに提供することで、地域の関係者、ひいては、地域全体が稼げるよう、地域の事業者とコミュニケーションを図り、調整することだと思う。

 DMOがある世界と、ない世界のギャップが、DMOの価値だとすれば、地域の事業者に提供するマーケティングデータの質と、地域の事業者に主体的に行動いただくためのコミュニケーション力・プレゼン力を向上させる必要がある。

 先日、開催したワーキンググループの中で、地元ホテルの幹部の方から、地域の観光情報を発信するDMOのWEBが、どの地域の人から見られているか共有してほしいとの要望をいただいた。このような機会を捉え、DMOとしても、地域の事業者の方と意見交換をすることで、どのようなマーケティングデータが求められているか把握し、提供するデータの質の向上を図っていきたい。

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