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自己啓発本を読んでも行動に移せないのはなぜか
「自己啓発本を読んで納得するだけではダメだ。行動に結びつけないと意味がない」
多くの人が言っていることだ。でも、やっぱり行動する人は増えない。読んでる人だって頭では分かってるはずなのに。
多分、心の中は以下の3種類だと思われる。
満足
私は現状にとても満足している。経済的に満たされているし、承認もまずまず得ている。
それだけでは退屈になってきたため、気分が高揚するような高尚な話を聞きたい。なるほど、こうすれば人生はより良くなるのか。
いやぁ、元気を貰える良い話だ。なんだか気分がスカッとした。満足満足。
感情的な満足を求めて、消費できる物語を求めているタイプだ。感動を求めて小説を買い求めるのと変わらない。
小説を買う人の大半は読むのが専門であり、書く欲望を持つ人はほんのひと握りである。
物語を消費できるぐらい余裕があるんだから、精神的に満たされながらそのまま逃げ切っちゃうのが一番幸せじゃない?
恐怖
自分が今いる業界は縮小傾向だし、将来が不安だ。
でも、起業したら今以上に不安定だしアイディアもない。自分みたいな積極性のない人間は無理だ。
転職か・・・でも、行った先がさらに悪い環境だったらどうしよう。給料も今より下がるかも。
うーん、成功者が示すキラキラした未来は魅力的だけど、踏み出すのは怖い。
だから、「何でも選べる自分」をキープしておきたいな。
リスクを先回りして考える秀才タイプが陥りがち。情報が溢れてる今の社会は頼んでもいないのに多様な選択肢を山ほど示してくれる。
ただし、"選択肢の捨て方"は自分にしか決められない。
確かに態度を決めないのは合理的だ・・・28歳まではね。
そこから先は別業界・別職種への転職はほぼ無理だから、手持ちのカードでいかに生きるかを考えないといけない。
ちなみに、自分はボーッとしてたらもう30代だったから、覚悟を決める方向で行くことにしたよ。後悔はしてないけどね。
ところで話は逸れるけど、転職する人に向けた35歳以上男性の嫉妬の眼差しは凄いものがある。
自分は住宅ローンとか家族とか各種しがらみでがんじがらめになって、出世も天井が見えてきている。
そこで颯爽と新しい可能性に向けて飛び立っていく同僚なんか見たら、羨望とともに怒りが込み上げてくるだろう。
転職の相談は友達とか同僚には決してしないほうがいいと思う。
愛憎
有名人と関わりを持っていい思いをしたい。お近づきになれないかな。
・・・ああ、ダメだ。自分じゃ相手にされなかった。
クソッ、失言を拾って拡散して叩きまくってやる!
可愛さ余って憎さ100倍とはよく言ったものだ。そのエネルギーがあるならバイトでも何でもしたほうが良いのでは?
参加者の99.9%は上記の3種類のどれかではないだろうか。こういった人たちをつかず離れずで維持し続けるのがインフルエンサーの仕事だ。
いや、曲芸師か?プロのスポーツ選手並みに難しいぞ。
自分は「満足」民なので、今日もコツコツといろんなことを積み上げてゆくことにするよ。
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