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占い1回分の料金で、一生使える「自分の強み」を手に入れる本

突然ですが、占いは好きですか?
私は大好きです。雑誌やネットで見れる無料の星占いのほか、中華街でよく見かける店頭の占いもたまにしてもらいたくなっちゃうタイプの人間です。
運勢を知り、自分の生き方に生かす。予言されてる不思議感を味わう。
そういう楽しみ方もいいと思うんですが、実は占い1回分くらいの料金で自分の知らない自分の強みをかなり正確に分析できる書物がこの世には存在するのです。しかも、占いや心理テスト感覚で受験できます。
それがこの本。

「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 (日本語) 」

ストレングス・ファインダーという性格検査の受験資格と解説が一冊にまとまった書物です。お値段何と税込み1980円。すごい。家族や友達へのちょっとした贈り物を買うくらいの値段で、自分の性格の深層から導き出された自分の強みトップ5を知ることができてしまいます。
ストレングス・ファインダーは職業適性検査ではありません。ここ最近就活でもよく使われているMBTIと同じく、自分のいいところや得意分野を知り、生き方を良い方向に導いていくための検査です。
なので、結果を知り自己分析をすることこそが、この診断の目的。
受験自体は1時間もあれば終わりますが、その結果から導き出された「強み」と向き合うために、解説書が必要となります。それが書物の部分。
今回は私、えこの診断結果から、

・受験のしかた
・強みの分析方法

を中心に解説しようと思います。

ストレングス・ファインダーの受験方法

まず、本の巻末についているシリアルコードを確かめ、ストレングスファインダーの受験用webサイトにアクセスします。
本についてきたアクセスコードを入力すると受験画面へと進めます。
ちなみに、受験は一つのアクセスコードにつき1回しかできません。使用済みのアクセスコードでは受験ができないので、絶対に新品の本を買ってください。(※オンラインでテスト単体を購入することも可能なのですが、よほど英語能力が高くない限り自己分析するうえで解説書が絶対に必要なので、本で買うことをおススメします)
新規でアカウントを作成し、登録し終わったら受験が開始できます。ここでのアカウント登録は別に変なメルマガが沢山くるものではなく、後の受験結果ページに何度でもアクセスできるようになるだけの登録なのでご安心ください。私は3年前くらいに受験したんですが、

『ストレングス・ファインダーは「クリフトンストレングス」って名前に生まれ変わったよ』

ってお知らせしか届いてないです。(この二つはどっちも同じものです。)

設問は全部で177問。よくある性格診断の要領で、設問に対しての印象を直感で選んでいきます。マウスでポチポチ選ぶだけ。とくに難しいことはありません。考えないくらいがちょうどいいです。
おおよそ30~40分くらいで受験完了。結果はその場ですぐ出ます。
私の診断結果はこんな感じです。

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34項目ある「強み」から、最も資質のある上位5項目がピックアップされます。この画面で簡単な解説も見れちゃう。
項目の左端の「色」は、画像右上の「領域の鍵」という項目とリンクしていて、おおまかに4つに分けられた強みの特徴をグラフィカルに知ることができます。ちなみに私はほぼ「戦略的思考力」に偏ってますね。赤い。
ちなみに、追加料金(4000円位)を支払うことで残りの29項目の閲覧も可能になるのですが、この5項目の読み解きや自己分析だけでもだいぶ時間がかかります。しっかり上位5項目を分析して、さらに多角的に自分の強みを知りたくなったときに検討すればいいかなと個人的には思います。
では、受験結果が出たので、さっそく解説の読解、自己分析を始めてみましょう。

診断された「強み」の解説を読む

診断結果を見ながら、本の目次から、該当する項目を探します。
まずは、「戦略性」「未来志向」「適応性」「学習欲」「着想」という五つの単語が、この診断において一体どういう意味で定義されているのかを知りましょう。知らないと、受験した意味がなくなっちゃいますからね。(大まかな定義は先ほどの結果画面でも見れますが…)

強みの解説ページでは、強みに関しての解説がわかりやすく、そしてわりと文学的に表現されてます。(笑)これは翻訳者の癖なのかそれとも筆者の癖なのか個人的には気になっちゃうところですが、まあいいでしょう。難しい話が苦手な人でもそこまで苦にならない文章だと思います。
そして、その資質を持つ様々な職業の方々の生の声が3例ほど載っています。これを読んで「わかる~!」って思えれば、確実にそれは自分の資質だと思います。自分の資質じゃない項目を読んでもわかる~と思う時もありますが、やっぱり自分の強みとして診断された5項目に関しては、「そうそう!私もそうなの!!」と前のめりにかぶりついて同意したくなります。だからバーナム効果とはちょっと違うかな。自分の正確な説明書を作ってもらえたみたいな気分になります。

「強み」を分析する

そんなわけで項目を読み解いた結果、自分の行動や考え方ほぼほぼすべてに、「こういう思考だからこういう行動をするのか!」という答えらしきものが見えてきます。

例えば、私は趣味で絵を描いているのですが、なんとなく描きたい物を描くというよりは、その絵のテーマやイメージソングをガチガチに考えたうえで、そのテーマに沿ったものを表現していくのが好きです。
これはまさに「戦略的思考」そのもので、綺麗で芸術的な絵や心が和む雰囲気よりも、よく見るとその絵が一体「なんのために」描かれたものなのかが絵に描かれてるパーツやデザイン、色使いから伝わってくる絵を好む(そして自分も描きたい)。
つまり、自分の得意な絵のアプローチの仕方は「感じる絵」ではなくて「伝わる絵」だな、ということが分かるようになったんです。
実際これを知ってから、私は絵そのものの技術や表現力ではなく「デザイン」や「色彩」、「流行」についてのリサーチ時間や制作技法を上げることに専念しました。
すると、絵を見た方から「センスが好きです」「細かいところまで凝ってて見るのが楽しいです」みたいな感想をいただくことが増え、たいして画力があるわけでもないのに、今ではファンだと言ってくれる人がいたりします。
なんとなく描いてるだけの自分のままだったら到底言っていただけないようなことを言ってもらえるようになりました。
これは自分の「強み」を知ったからですね。そして、強みを生かすことで、人に「喜び」や「感動」を与えることができる。自分の強みを知ることで、他の人も得するんです。
この強みは仕事だけでなく、前述したとおり趣味にも生かせます。人とのコミュニケーションや、会話術にも生かせます。
自分の得意なことは、だいたいが人のニガテなことです。例えば、絵が得意で画力が凄まじくて一枚のイラストで人を泣かすことが出来る人が素晴らしいマンガを描けるかというと、必ずしもそうでなかったりもします。小説だったらなおさら。全部がそこそこできるひとって、たぶんあんまりいません。
私はそこを攻めました。(といってもガツガツ攻めてるつもりはあまりなく、結局は好きだからやれるんですが…)
絵も漫画も小説も全部書けるひとになろう。「適応力」と「着想」が優れたわたしなら、絶対にできる。全部の教科で100点はなかなか取れなくても、80点を満遍なくとれるようになって、「なんでもできる」ことを需要にしよう。という戦略の元、手法にこだわらない創作を続けてきて、今があります。
ありがたいことに、今はデザインとシナリオと、あと絵でも仕事を頂けるようになりました。デザインを依頼してくれたクライアントが、次は漫画の仕事をとってきてくれたりします。次何を依頼されるのか予想もつかない、面白い日々を送っています。
でも、一見バラバラに見える出来事も全部、私の頭の中では完成済みのパズルです。こういう行動をとったら、きっとこうなる。それをトライ&エラーを繰り返して学んできました。だから、いろんなことを同時進行していても全く不安になりません。
これは、メンタルが強いからじゃなくて、得意なことしかしてないから。自信があることしかしてないから、大丈夫なんです。
それを知れたのは紛れもなくこのテストのおかげなので、本当に素晴らしい買い物をしたなあと思っています。

自己分析のやりかた

とはいっても実際どうやって自己分析して自分のアレコレに生かせばええねん!?となる人もいると思うので、そこに対してもこの本はヒントをくれます。
第六章「強みを活用する」という項目で、この強みがある人はどんな行動をするとそれを生かせるのか、項目ごとに6~7個ほど挙げてもらえているのです。
コーチ向けの文章ですが、それなら自分が自分のコーチになればいいんです。無理ならコーチングを依頼するのもアリですが、これだけわかりやすく書かれてれば自分でセルフマネジメントするのはそう難しくないはず。
例えば「戦略性」の項目で『この人は考えを言葉にすることが得意だから、社内報とかプレゼンをさせるといいよ』なんて書かれているんですが、今書いてるnoteなんか、まさにソレですね。本のプレゼンです。しかも著者の回し者とかではなく完全に趣味でやってるんで筋金入りのプレゼン好きです(笑)
こうやって好きなことに強みを応用していって、プラスの効果が出ればまさに強みということ。自己分析の効果の一環です。簡単でしょ?
また、自分のすきなこととの相乗効果をどうやったら出せるのかを考えるのも自己分析の一環です。
こんなの、なんだっていいです。例えば寝るのが好きだったとします。
なんで寝るのが好きなのかと聞かれたら、気持ちいいし、いい夢見れたら楽しいし、起きた後頭も体もすっきりして、やる気が湧いてくる。あと、余計なこと考えなくて済むとかだるくないとかいろいろ好きな理由は無限に湧いてきますよね。
「戦略性」を強みにしてる私がもし「睡眠」にまじめに向き合うなら、質の向上と睡眠時間の確保を命題とした「睡眠環境向上案」を考えます。今の睡眠で不満な点はないか、あるとしたら何が問題なのかを、死ぬほど事細かに考えます。そして、買い替えで済むなら即時に買い替える。習慣化が必要そうなら日々の生活に改善案をフローとして盛り込む。そうすることで、3か月後の私は今よりも睡眠への満足度が今より50パーセント向上するはず……
みたいなこと考えるの楽しいですね。ちなみにこういうことを考えてると楽しくなってしまって眠るのがもったいないので、私は寝ることが好きじゃありません。実行は寝るのが好きな人に任せます。

まとめ

とにかく、こうやって何に対しても「強み」を生かせるもんです。生活の全てに「意義」と「興味」が生じてきません?
ちなみに、人にこういう物事の楽しみ方を伝えるのが自分の「強み」の命題らしいです。

「面白きこともなき世を面白く
        住みなすものは心なりけり」

大好きな高杉晋作の辞世の句なんですが、こんな発想が出てくるこの人も、きっと戦略性と着想と未来志向に長けた人だったんだろうな…。
面白いことは、自分の考えを変化させることで増やせる。
そうやって、一生を好きな色の絵の具で塗って生きていけたら。
そんな楽しい人生、他にないですよね。
そのために自分を知り、分析する。
それって占いよりもエキサイティングで楽しいことだと、私は思います。

(と、そんなことを書いているとLINEが届く。今週のしいたけ占いのお知らせだ!しいたけさん、大ファンです。おススメ。やっぱ占いも自己分析と同じくらいエキサイティングですね。良い文化。)

おわり

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