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カブトムシがウチに迷い込んだ日

こんにちは,リョータです。

暑くなりました。

最近,つい一昨日くらい,満月の日の朝方に
ウチのベランダにカブトムシのメスが迷い込んできました。

母親が洗濯物を干している最中に気づいて,
会社へ出勤する前にメモを残していたので気がつきました。

見てみると,体長4センチくらいの小さな躯体。

体の表面にはたくさんの泥をつけていて,ベランダの人工芝のマットの下で
休んでいました。

おそらく長旅してここに辿り着いたのかもしれません。

泥には砂利が混じっていて、
雨に打たれたのか,嵐の中を潜り抜けたのか
はたまた田んぼに落ちたのか,,

もうとても汚れてしまっているので
長い命ではないかもしれない・・・と思いました。


僕はしばらくメスのカブトムシをじぃっと見つめて
しばらく経った後に,なんとかしてやりたいと思いました。

倉庫にある,DIYで使っている木材の余りや、
ダンボールのハコを使って容器や止まり木を作ってやり,
倉庫に眠っている腐葉土を敷いてやりました。

カブトムシは手に持つとわかるんですが,
手のひらの上では足が滑ってうまく掴むことができないです。

人間もそうですが,足の力に踏ん張りが効かなくなると,体が弱ってしまいます。

そう思って,カブトムシが踏ん張りの効くように
円柱の棒の切れ端を入れてやりました。

木の枝に体をつけて掴むのはカブトムシの大得意です。
実際に指にしがみつく力は強いものです。

これで寿命が伸びるだろうな,と思いました。

餌は何もなかったので,
即席ではちみつに水を溶いたものをはじめはあげてました。

その姿をよく観察していると
カブトムシって筋肉質な体をしています。
最近になって,僕はタンパク質を豊富に含んだホエイプロテインを
飲んでます。

タンパク質は体を作ります。
きっとカブトムシの体は筋肉量が多く,高タンパクだろうと思いました。
なので,水分ばかりあげてもなんの意味もないんじゃないかなと思ったのです。

僕はすすんでカブトムシの餌作りにとりかかります。
父が持って帰った弁当を使いました。

里芋ととうもろこしがあったので,
それを練り混ぜて,はちみつを加えて団子にしました。

その団子を少しずつあげてみます。

なんと,普通に食べてくれたんです。笑

結構食いつきが良くて,バクバク食べてました。
そして食べてる間になんと,卵を産みました。

初めてカブトムシの産卵を見ました。
お尻から卵管という白いキノコみたいなのが出てきて
その白キノコから白い粒が一個産み落とされたんです。

色々とショックでしたが,カブトムシが無事でよかった。
死ぬのかと思うくらいお尻から卵管を出したまま,かなり踏ん張ってましたからね・・・。

見た感じ相当の力と体力を使っていましたね。
あんな小さな卵を一つ産むだけなのに。

今,その卵は容器に入れて保管しています。
時期に生まれてくるかもしれないです。
そうしたら育ててみるかもしれません。

その後は,
母が100円ショップでカブトムシゼリーと,備え付ける用の木を買ってきてくれたので,それを取り付けて様子を見ていました。

ゼリーを一日かけてほぼ全部食べ切っていましたね。
そうして,今日
バイトから帰って餌を交換しようとケースを除いたら何もいませんでした。
土の中にもいない。

夜の間で飛んで行ったのだろうと思います。


甲羅についた泥も綿棒とティッシュ,霧吹きを使って取ってやりました。
次の日には黒い艶のあるボディになっていました。

餌も色々と考えながら手作りしたり,
もっといい餌作りも考えたりもしていました。

(ゼリーは水分量が多くて,おしっこがかなり出る。
体に負担をかけるし,エネルギーにはなるが栄養素が少なそう。)

精一杯できることはやろうと思った。

今回の2日間というカブトムシとの日々で感じたことです。

なぜそう思ったかというと,
それはカブトムシが生命力に溢れていたこと。
とにかく餌を食べるし,休む時には休む。(二日目の朝は土の中で寝ていた)

とにかく今を生きようとひたむきに動いていた姿に感動しました。

できる限り応援したい。
そして,自分も精一杯やってみたい!という気持ちが理解できました。


精一杯やって,すぐに死んでしまうかも。。。?
だったら,精一杯尽くす必要があるのだろうか?

とか,,打算的に考えたりもしました。


すぐに死んでしまうかもしれないし
放っておいて、関わらない方がいい、、(なんとなく)

とも思いました。

だから、よく考えました。じっと見つめながら、最初に自問自答しました。

僕は
とりあえず救おう、、とまずは選択しました。

飼うつもりは最初からありませんでした。
なので捕獲はしてません。蓋をつけませんでした。

元気になるまでという心づもりです。


本当によかったです。
なんというか、やりたいことだから
精一杯やろう!という基本の姿勢をカブトムシを通して教えてもらえた感じがしています。

生きたいという生存本能が強いカブトムシでした。
だからすごく勇気がもらえた。

食べて寝て元気をつけて、
さらに食べて。。受け入れ続けてくれて、
最後には元気になってよかった。

やりたいことは精一杯やって
それで、もしカブトムシが死んでしまったとしても、
今度は精一杯泣けばいいと思いました。

精一杯チカラを尽くすことができるものがあるのは、とても幸せなことです。
そうしたいと思えるものがあることは、すごい幸せです。

それが成功しても失敗しても
また精一杯それを感じるだけだから。

感動の多い一日と
感動の多い人生を過ごしたい。

そんなふうに思いました。


リョータ


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