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虫と死
気が付けば前回の記事からだいぶ日数が経ち・・・
あれ?こんなに日が経過している?!
と気づいて、ビックリしているオッサンです。
くろがねです。m(__)m 今日も遊びに来てくれて有難う御座います。
先日、親族の絡みで生命について考えさせられる出来事があり、
何かそれらしい事をアウトプットしたくなりました。
暫く思考を巡らせていると、過去の記憶がふっと頭をよぎり・・・
過去の下書き記事(2か月程前)に、それらしいものがありました。
それを引っ張り出して、少し手直しします。
題名は、虫と死。
何だか文字だけを眺めると、わたしの胸中の厨二病タコメーターが
レッドゾーンに入りそうな感じですが、内容はいたって真面目です。
思い起こしてみれば先日、渡邊先生もご子息との虫物語を記事にされており、このタイミングに縁を勝手に感じたりして(笑)
素敵なエピソードですので、まだお読みでない方は是非。
おなじ言葉でも、命に携わる仕事をされている方のソレは
なんだかズシリとくるものがあります。
繰り返し読んで味のある記事。何度もどうぞ。
では、スタート!
わたしは、自然環境が豊かな地域に育ったので、虫や小動物とのふれあいは日常といいますか、まさに生活の一部でした。
少年は、それら(虫や小動物)について、あまり深く考える事はなく、
目の前に、当然にあるものとして共存していました。要は単純って事。
時は過ぎ、自分が子供を育てる立場となり、
ある日、当時住んでいたアパートの網戸に、
一匹のカブトムシが飛んできました。
その時、幼稚園生だった息子は、カブトムシと初めて接触し、
そのままの流れで、そのカブトムシを飼う事になりました。
名前は、カブちゃん。そのまんまやん(笑)
毎度、ネーミングが安易すぎるだろ!とお叱りを受けそうですが。
![](https://assets.st-note.com/img/1647789434122-dJydJsKOij.jpg?width=1200)
飼育ケースを買い、餌を買い、カブちゃんとの生活が始まりました。
しかし、一週間ほど経った頃でしょうか。
息子がカブちゃんを眺めながら、浮かない顔をしています。
どうした?と聞いてみると、
息子は、カブちゃんが可哀そう。と言います。
なんで?
ここに閉じ込めておくのはかわいそうだ。と。
私の幼少期とはだいぶ感性が違うなぁ・・・
この後、家族三人でカブちゃんの未来について、
家族討論会を行い、まだ流暢に言葉を扱えない息子の意向を汲みつつ、
静かなる討論を繰り返した結果。
カブちゃんを自然に帰す、という結論に至りました。
そして週末に、自然公園へ赴き、カブちゃんとお別れしました。
※何故か他県の国定公園まで車を走らせ(そこらの公園でもいいのに)
息子はカブちゃんに別れの台詞を告げ、
わたしは、カブちゃんを空へ放り投げました。
カブちゃんは、ちいさな羽を羽ばたき・・・おおぞらへ・・・
・・・とドラマチックな展開を期待していましたが、
残念ながら、そうは美しくはいきません。
カブちゃんは「ボトッ・・・」と地面に落ちたのち
のそのそと歩いてw 森へと帰っていきました(爆)
※カブトムシは日中、そう簡単に羽を拡げません。
カブちゃん。バイバーイ!元気でね!!
わたしとしては、カブちゃんが死ぬまで世話をして、
生きものが死ぬこととは、どういう事なのか、
親として、お別れの経験?もして欲しいと思っていましたが、
わたしよりも遥かに、センシティブな息子は、
いづれ来るカブちゃんの死を予感しての事か、
それとも、カブちゃんの虫生?を考慮しての事か、
はたまた、カブちゃんを閉じ込めている事の罪悪感からか、
カブちゃんと、生前のお別れを選択しました。
※虫生という表現は、Kobayashi muさんのてんとう虫という記事から
吸収させて頂きました。こちらの記事も味わい深い作品。何度も読みたい作品です。是非。
また、今回の記事とは若干趣が変わりますが、こぼのざさんの作品
今日のバッタも、生命という切り口で感ずるところが多いと思います。
話は元に戻ります。
一度お世話したからには、最後まで添い遂げる責任を優先するべきか。
カブちゃんの虫生を尊重して自然に帰すか。
はたまた、出会った虫と共生する楽しみをフォーカスし、
その終わりを悲しむより、共生という過程を大切にするのか。
・・・それとも、そもそも捕まえるべきではなかったのか。
おそらく、万人共通の答えなんて無い。私はそう思います。
わたしの小さい頃は、虫の生命を考えるなんて思考は薄く、
もっとたくさん捕獲して、たくさん所有したい!!
いろんな種類の虫を保有したい!
生命の尊さにフォーカスするよりも、
所有欲が遥かに勝った・・・強欲小僧でした(;´Д`)
大人になり、子供を育てながらも、
実はその子育てを通じ、自分も再び学習している気がします。
いい話?のまま終わらせたいところですが、
カブちゃんを解き放った息子と言えば・・・
成長するにつれ徐々に、虫に対して拒絶反応を示すようになり、
今となっては、道に小さな虫がいても
「うわぁ~!!」とか言って、飛びのいています(笑)
情けな・・・とわたしが言うと
「しょーがないじゃん!(怒)」と不貞腐れています。
そんな彼に、将来嫁さんが出来て、こんなリアクションで・・・
親としては、お嫁さんに幻滅されない事を祈りたい。
Gが出てもしっかりと戦って、嫁子供を護るんだぞ!!と言いたい。
(恐らく北海道はGいないから平気ですーと反論してくるでしょうが)
生命を語るには、まだまだ人生修行が足りないわたしですが、
時に、自分の力量を遥かに上回る題材に挑むのも悪くないと思いました。
今日も最後まで読んで頂き、貴重なお時間を頂き有難う御座いました。
最近ちょっと寂しいオッサンでした🥺
おーい🥺
では!また!
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