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うつから得たこと ~過去の自分にマルをつける①~

うつになって得られたこと、いろいろあります。

失ったこともありましたが、
「失う」という一見後ろ向きな経験を得ているので、
これはプラスです。

強がりなのは承知ですが、
過去の自分を肯定してやらないと、
今の私を否定することになります。
過去の自分にもっとマルをつけてやりたいなと思います。

これからはもっと自分を大事にしてやりたいと思っています。
自分を大事にできれば、身近にいる大切な人をはじめ、
あらゆる人も大事にできると思います。


うつになって得られたことは、
ひとつの記事には書ききれませんので
不定期に少しずつ挙げていきます。


ひとつめは

うつになる苦しさがわかるようになったこと。
患者理解には役に立ちました。

もちろん、うつにならなけば精神科で働けないわけではありません。
でも、私には必要な経験だったと思います。

1回目の休職をする前までは、
うつについて知識では理解していましたが、
いざ自分がうつ状態になったときは、
それを認められませんでした。

「私のは甘えと怠け。食欲もあるし、寝ているから。
 うつならもっと苦しいはず。本当のうつの人に失礼だ」
「看護師は3年経ったら一人前と言われるのに、
 4か月で弱音を吐くなんて、情けない、恥ずかしい」
こんな感じです。

臨床心理士との面談で休職を勧められたときは
「休みのあいだは勉強してもいいんですよね?」
なんて言い出す始末。

病識がまったくありませんでした。

うつ状態にありながら、
うつの患者さんを否定していたのです。

これに気づいたとき、さらに苦しみました。
完璧主義で、自分の努力を同じレベルで他人にも求めていたこと、
気分転換や息抜きをしてこなかったので、
休むことの過ごし方がわからない。
なんて私は愚かなんだ…。
とてもつらかったです。

身をもって体験することでうつの苦しみを理解せよ、
というお告げだったんだと思っています。

ほんとは、うつなんてならない方がいいです。
なりたくなかったです。
でも、うつになった人の苦痛が
少しはわかる側の人間でいられてよかったって思います。


自分を大切にしましょう。

自分にマルをつけましょう。



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