効くと思えば効く
プラセボ(偽薬)とかプラシーボ効果
という言葉を聞いたことがありますか?
偽薬を本当に効果のある薬だと信じ込むことで
症状が改善される効果のことをプラシーボ効果と言います。
精神科医の樺沢紫苑先生も以下のように述べています。
医師や薬剤師の間でも、薬については賛否両論ありますが、1つだけ確かなことがあります。それは、薬は「効果がある」と思って飲んだ方が効きやすい。「飲んでも効かない」と思って薬を飲むと、効果は出ないということです。
(中略)
プラセボ効果を調べたある実験によると、「プラセボが痛みをコントロールする効力は、アスピリンやコデインなど一般的に使われている鎮痛剤の55~60パーセント」もあったそうです。コデインというのは、末期癌患者に投与する強烈な鎮痛薬です。プラセボがその半分近い鎮痛効果を発揮したのには驚かされます。
(樺沢紫苑『精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術』p.28)
プラセボ効果は
「暗示効果」や「思い込み」による効果だとされてきましたし、
冒頭でもそのように書きました。
しかしプラセボ効果により
内因性オピオイド、内因性カンナビノイドが分泌され、
これらは高い鎮痛効果をもたらすため、
「痛み」「苦痛」を緩和する効果が実際に現れるそうです。
プラセボのからくりを説明してしまっては
意味がないと言われそうですが、
やはり使われる薬の立場としても、
使う人が効くと思ってくれた方が
モチベーションが上がるんではないでしょうか。
プラセボなプラチナの患者さんのお話もよろしければご覧ください。
引用した樺沢紫苑先生の著書はこちら。
およみくださりありがとうございました。
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