マガジンのカバー画像

WE Love 女子サッカーマガジン 別冊

51
女子プロサッカーリーグ・WEリーグを通して日本の女子サッカーの魅力を探っていくマガジンです。女子サッカー界唯一の業界誌 WE Love 女子サッカーマガジン #女子サカマガ の別…
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

「私をくいとめて」……社会の矛盾を食い止めて、なんて思いながら振り返る女子サッカーの2020年

「私をくいとめて」……社会の矛盾を食い止めて、なんて思いながら振り返る女子サッカーの2020年

第33回東京国際映画祭 TOKYOプレミア2020部門 観客賞/東京都知事賞を受賞した大九明子監督の最新作『私をくいとめて』は、もう一度見たくなる映画だ。松岡茉優さんが天才っぷりを発揮した前作『勝手にふるえてろ』と表裏の関係にあるような映画と説明すれば、映画ファンには想像がつくかもしれない。主演はのんさんで、NHKの朝ドラ『あまちゃん』以来、7年ぶりに橋本愛さんと共演した。

『勝手にふるえてろ』

もっとみる
石岡瑛子展から見たジェンダー

石岡瑛子展から見たジェンダー

東京都現代美術館で「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が開催されている。彼女と女子スポーツとの接点はわずかで、ソルトレイク五輪スイススキーチームのユニフォームデザイン、北京五輪開会式アトラクションの衣装デザインくらいしかない(といっても、それは偉大な足跡の一つなのだが)。ただ、この回顧展の冒頭には強烈なメッセージが秘められていた。

女を顧客としての立場から送り手の立場に逆転させようまず

もっとみる
ナイキCMに女子サッカーが起用された意味、それは挑戦と自走

ナイキCMに女子サッカーが起用された意味、それは挑戦と自走

まず初めに私の意思を表明しておくことが必要なテーマだ。私は、少数の苦しんでいる人がいることを知ったら、できるだけ、苦しんでいる人を助けたいと思う。それが、その人のためになるだけではなく、巡り巡って大多数の人のためにもなるからだ。

一方で違う考え方の人もいる。少数の苦しんでいる人がいることを知ったら、苦しんでいる人を隠して大多数の人が苦しまないようにしたいという人だ。

差別は「日本人だから」起き

もっとみる