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私が大変!人のお世話はもう無理です。

あんまりにも、疲れ果てて、起き上がることもしたくない。
体の芯まで、ずっしり重くて、もう何もしたくない。

今日は一日お休みしたい。
と思うことがあります。
しかし、それができないのが、知的障害者の子を持つ母親。

とにかく、朝の2時間踏ん張って、着替え、食事、出かける支度をして、「生活介護」に送り出す。
その時間は、気持ちよく過ごして、送りだしたい。
と思うのだが、体がついていかない。
そういう時に限って、
「ああして、こうして。」と言ってくる長女。
まるで、こちらのいやいや仕事を見抜かれています。

私の顔がゆがんで、
「もう嫌だ。」と爆発してしまうこともあります。
人間だもの。
「もう疲れたんだよ。わかってよ。休ませてよ。」なんて言ったりしたら、火に油を注いだように、長女が怒鳴りだすしでもう大変。
「ヤダー。ヤダー。」の大爆発。

「一緒に暮らしたいなら、お母さんのこと大事にしてよね。」なんて言っても、
「ヤダ、だいじにしない。」なんて言われてしまうし。
「お母さんが病気になったら入院してしまうよ。」といったら、
「ダメ、にゅういんしない。」なんて言うし。

分かっているんだよね。
母親がもう、高齢になってきたこと。
生活介護に来ているメンバーのお母さんが入院したり、亡くなったりすることが続いていること。
不安なんだよね。
いつ、うちのお母さんも、病気になったり死んだりするかもしれないこと。

長女も不安だけれど、私自身がいつまで、頑張れるか不安なのです。
ショートステイの申請も、書類だの、登録だの、もう始めてから2カ月もたつのになかなか進んでいません。とにかく時間がかかる。手続きが多い。
そして何より、ショートステイが混雑しているので、なかなか予約が取れないという現実。
親が高齢だから、いつ何があるかわからないので、施設に入所させればいいという人がいるが、今は、脱施設、地域で暮らす世の中だから、施設は減少しているのです。
テレビのニュースではヘルパー不足の深刻さが流れるし。「

そういうわけで、地域で暮らす、つまりは家族が頑張るということがこの国の福祉政策なので、お母さんは高齢になっても頑張るのです。

しかし、無理して頑張りたくはないのです。
たまには休んで、ゆったり生きていきたいのです。
少しでいいから、立ち止まって考える時間が欲しいのです。
お金があまりかからないような暮らしがしたいのです。
老後を親子で楽しく暮らしたいから、何かあったときの、セイフティーネットがあったらいいのです。

つまりね、高齢者も障害者も、住み慣れた町で、安心して暮らしていくためには、なにをよりどころにしていけばいいのか。
どこをよりどころにして、何を頼りにして生きていけばいいのか、それがわかれば不安は減るのです。

悲しいことに今は何もないのです。

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