南極料理人とテレビ体操
南極料理人 2009年 沖田修一監督
南極の昭和基地から遠く離れた、陸の孤島とよばれるドームふじ基地。
標高3810メートル、平均気温−54度、ウィルスさえも生きることができない寒さゆえ、ペンギンなどの動物もいない。
ここで暮らす隊員は8人。
迎えが来るまでは、帰ることができない。
南極へ行く気満々だった同僚が怪我をしてしまったため、仕方なく南極へ行くことになった西村の仕事は、隊員たちの食事を作ること。
食材はすべて冷凍して保存庫に収められている。
もちろん現地調達などできない。
究極の極限生活。
ひたすら研究に励む隊員たちには、三度の食事が何よりの楽しみなのだ。
そして出てくる食事が本当においしそう。
エビフライのリクエストがあったとき、イセエビしかなかったから、ものすごおく大きなエビフライが食卓に上った。
何たる贅沢。
隊員たちは、曜日ごとに録画したテレビ体操をする。
当時のテレビ体操のユニフォームはレオタードで、隊員たちは、「瞬発力を上げる突き出し運動」の画面を食い入るように見る。
現在のテレビ体操のユニフォームは、Tシャツに短パンであり、出演者も女性だけでなく男性もいる。
男性は短パンの下にスパッツを履いている。
今のユニフォームだったらあんなに食い入るように見なかったかもしれないなと思ったりする。
ミッドウィンター祭には、正装してごちそうを食べる。
ラーメンがなくなってしまったときは、中華麺を作る工夫をして、何とかラーメンを作る。
このような孤立した環境での生活は、性格、協調性、メンタルの強さなどが必要だろうなあと思う。
宇宙船もそうだろう。
地続きで、隣やお店に行ける生活は、楽でいいな。
そういえば、もうすぐ冬至。
長い夜の冬はつらいけど、冬至が過ぎれば少しずつ日が長くなる。
極夜の冬の国はたいへんだろうな。
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