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東京で働いて、地方で暮らす生き方

大阪に嫁いで6年が経ち、東京と大阪の行ったり来たりの生活を始めて、4年くらい経ちます。

大阪に引っ越すとき、「いつか仕事で東京に帰れるようになろう」と思って出て来たのですが、それが実現した形。

正直こんなに行き来をすることになるとは思っていなかったけど、東京と大阪の両方で生きるというのは、時が経てばたつほど快適だなと思います。

私は関東育ちで、神奈川・東京・千葉の3県で育ちました。

どこにもそれぞれ思い入れはあるけれど、特に東京は強い思い入れがある場所。

私にとって東京は今は実家がある場所でもあるけれど、「社会という大海原に漕ぎ出した思い出の場所」です。

嬉しかったことも、悲しかったことも、辛かったことも、寂しかったことも、全部全部詰まっているような気がします。

大学生まではうっすら敷かれていたレールの上を歩いている感じだったけれど、就職活動の時はを急に荒野に放たれるような気持ちになったことを今でも思い出すことがあります。

さあ!今からはどこでも行っていいですよ!勝手にどうぞ!という感じ。

これまでレールの上しか歩いたことないわけで、自分が何かしらの装備を持っているんだか持っていないんだかもわからない。

そんな状態の就活から、なんとかやっとこ就職先を見つけた時はどこか寝泊りをさせてくれるくれる村を見つけたような、そんな気持ちでした。

村にも村なりのしきたりがあって、そこで生きていくために必死で、毎日がむしゃらだったし、時に泣いたり、笑ったり、慰めあったりしながら過ごした東京での会社員生活は、今考えてもとても幸せな日々でした。

会社のことも好きだったし、会社の人たちのことも大好きだった。

仕事を通じて出会った人たちや、友達に囲まれて、私の社会人生活は東京を謳歌したものであったことは間違いないなと今でも思います。

だからこそ東京は大好き。

だからこそ、「大阪に嫁いでも東京と離れない生活をしたい」という思いがありました。

オットと結婚する以上、東京を離れることはしょうがないことだったけど、地理的に離れても、精神的に離れないで済んだのは、SNSのおかげ。

時にSNSで東京の遠さを感じて、一人ぼっちで大阪に来たことを寂しく思ったこともあったけど、SNSのおかげで今の私が楽しく生きれているんだなと思うと、本当にSNSサマサマです。

東京に行けば人にも会えて、新しくできたスポットもチェックできる。

大阪にいれば、京都にも奈良にもすぐ行けるし、すぐそこに自然があって、自然との遊びもしやすい。

東京での人間関係を全部置いて大阪に嫁いだつもりだったけど、SNSがあったおかげで、インターネットがあったおかげで、自然と自分の居場所を2つにできたのは本当にラッキーでした。


日頃大阪で仕事をして、大事な時だけ東京に行くという生活は、今の仕事を時初めた4年前は「ええ!?」という感じで、ものすごく驚かれたし、「それって大丈夫なの?」というような雰囲気も感じられたけど、今は、驚くところは変わらなくても、「まあ、実際できますよね!」って言ってくれる方がほとんど。

「離れていたって仕事はできる」という意識を持っている人がどんどん増えている、と肌感覚でわかります。

大体のことはメールでやり取りするし、大事なことは電話でお話すれば問題がなくて、本当に会って話した方が良いときは、それはそれでとても充実した時間にできる。

こういう経験がどんどん積み重なってくると、離れて働くことは全然難しいことじゃないってお互いにわかるはず。

「東京から地方へ移住して暮らす」ということに憧れる人が多いと思うけど、東京に稼ぎどころを持って地方で生きるということも、実はできます。

むしろ東京の人たちは、そういう働き方も今はちゃんと受け入れてくれます。

「東京は大好きだけど、地方での生活も憧れる」という人には、こんな生き方はオススメできます。

精神的にも豊かになりますよ。



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