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考え方のためのnote

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2021年9月の記事一覧

顧客視点に立った営業体制の話〜営業組織の三類型とThe PODs - #1sheetMktg 番外編2

 普段は表向きはマーケティングの話をすることばかりですが、実際にはマーケティングを改革していくと、営業体制の改革もしなければいけない場面に出くわします。あるいは、過去に外資IT企業でのセールスマーケティング   組織のチームリーダーとして働いた学びをもとに、ベンチャーやアドテク/マーケテック企業に、マーケティングと営業組織体制についてのアドバイスをする機会もあり、結構な頻度で営業とその組織の改革がプロジェクト化することが頻繁にあります。現在も数社、営業組織改革を含めたプロジェ

需要を構造化して把握する「ブランド×チャネル(カテゴリー)MATRIX」

このnoteでは、 マーケティング戦略検討に役立つノウハウがまとめられた元P&G、現(株)刀の森岡毅氏と今西聖貴氏の「確率思考の戦略論」と、マーケティングサイエンスの専門家バイロン・シャープ氏のブランディングの科学で紹介された数理モデルを用いて、 需要を構造的に把握し、課題を明確に方法を共有します。 【更新情報2024年5月26日】「その決定に根拠はありますか?」 確率思考でビジネスの成果を確実化するエビデンス・ベースド・マーケティング 戦略を導く為の「エビデ

同じように「お客さん」という言葉を使っても、なぜマーケと営業の間ではズレるのか?〜マーケと営業の溝に潜む「お客さん」の違いを理解する〜 (写真は本文と全く関係ありません)

 「お客さんを中心に考える」とか「顧客志向」や「顧客中心主義」という言葉やフレーズは、ここしばらくあちこちで聞かれるようになった。しかし、この言葉を前にして、営業とマーケとの溝を発見する機会も多い。  営業からしてみれば、「俺たちは常にお客さんと接してるわけだから、そもそもお客さん志向なんだよ、マーケが何を言ってるんだ?」となり、マーケからすると「営業は自分たちが向き合っているお客さんのことしか考えていない」という話になる。  こうした営業担当とマーケ担当を引き入れて、ペ

「ブランド」を幻想や虚言で終わらせず、儲けに繋げるために。 ダイキン片山氏著『実務家ブランド論』を読んで

どうも、フクパンマンです。 2021年9月に出版された、ダイキン工業で長年広告宣伝を勤めてこられた片山氏がまとめた超実践的な本「実務家ブランド論」を拝読させていただいたので、私なりにレビューさせていただきます。 「教科書ブランド論の真似はするな」という熱意のもと、教科書と一線を画する終始わかりやすい口語体と説明で話されており、社内における「ブランド」というあいまいな言葉の定義、そして「ブランディングの目的は売上と徹底しよう」という、意志と実践方法が詰まった良書でした。

メディアビジネスの変革は「ケイパビリティ」と「コヒーレンス」が鍵に。クラシコムが築きたい“広告主”とのパートナーシップ

“1ページビューの価値”を再考する。 メディアビジネスに携わる方は、この言葉に歯がゆい思いをしてきたことでしょう。 いま、この問いを進めるために、2つの鍵が手渡されようとしています。「ケイパビリティ」と「コヒーレンス」です。 ・ケイパビリティ =事業やブランドにおけるそのブランドならではの能力や才能、強み ・コヒーレンス  =事業が有するケイパビリティと提供する商品やサービスに乖離がなく、一貫性がある状態 これらの観点から紐解くと、コンテンツパブリッシャーの“真の強み”

マーケティングのフレームワーク[考え型]、どう使う?

セミナーや書籍などで「マーケティング」の話を見聞きすると、いろいろな考え方=フレームワークが出てきます。私がEC現場で過ごしていた頃は、正直いうと、あまり意識しておりませんでしたが...改めてこの「考え方の型」を見直してみようと思います。 ※個人的な感想であって、これらの理論を推奨/否定するものではありません... PDCAサイクル言うまでもなく、 Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善) のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善

収入は努力や能力ではなく、需要と供給で決まる

ニュージーランドでワイナリーツアーに参加したとき、行く先々でいくつものワインを試飲させてもらいました。同じワインといっても、味は千差万別です。値段もそれぞれで、千円程度のものから数万円のものまで、各ワイナリー様々なグレードを取り揃えています。ワインには明るくないため、正直味の違いはよくわかりません。美味しいと思うものが安かったり、その逆だったり。 この値段の違いは一体どこからくるのか?と疑問に思い、とあるワイナリーのガイドさんに聞いてみました。「こっちのワイン(安い方)は、

ECやる時の商品開発のコツ。

独立して5年目、ミウラタクヤ商店は4年目くらいです。 立ち上げ当初は「通販LPの受託開発」「ネットショップ運営」の2軸で独立しましたが、ネットショップ運営は正直、1年目は赤字でした。 んで2年目からネットショップ運営は黒字化できて、3年目に受託制作を完全にやめられました。おかげさまで上手く生きれてますが、その要因として「商品開発」が絡んでいることは間違いありません。 なので本日は、紆余曲折あった三浦の経験から「商品開発する時はこうした方がいいよ」という内容をnoteに書