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「くず」なんて悪口、狭い角度から見ただけの意見。

英語で「SCRAP」という単語があるけれど、この意味を辞書でひくと、「切れ端、小片、断片、少し、わずか、(新聞・書き物などの)切り抜き、スクラップ、くず、廃物、がらくた」という訳が出てくる。※weblio調べ

この「くず、廃物、がらくた」という言葉を取り上げてみると、連想するのは鉄くずなどが山となっているごみ置き場のイメージ。使えるものなんてなくて、後でまた見返そうなんて気にもならない。

ただ、「(新聞・書き物)などの切り抜き」という意味では、「SCRAP」は持ち主にとっては大事なものになるのよね。
たとえば旅行の思い出をスクラップブックにまとめたもの。
この「SCRAP」は、旅行中に使用したチケットの半券や、案内などのパンフレット、写真などを一つにまとめたもので、他人が捨ててはいけないものとなる。価値が生まれてくるんだ。

推しの雑誌記事や新聞記事、ライブチケットなどをまとめたものも「SCRAP」ブックとなる。
これが、その人にとってかけがえのない人物、子どもだったり、兄弟だったり、恋人だったりすると、周りにはわからなくても、持ち主にとっては宝物というくらいの価値あるものになっていく。

ガラクタや廃物を表すことばが、大事な物に変化していく。

「SCRAP」の訳の中の一つ、「クズ」って言葉も、人に使えば悪口となる。これは簡単に他人に使っちゃいけないってことが子どもでもわかることなのだけれども、影響力のある人が使えばその人、モノだって「クズ」認定されて、多くの人にその悪い印象を位置づけられてしまう。
ただそれは、ある人が1つの角度から見ただけのはなしで、他の人から見れば、かけがえのない人物、モノなのかもしれない。

この世界の人間が100人だけだったとして、ある1人の印象が「クズ」だったとしても、100人全員がそう思っている訳ではないはず。たった1人にとってかけがえのない価値ある人物なのかもしれない。ただ、地球上に人間がたくさん居るから、「クズ」という認識が大きくなったように見えるだけ。

誰だって価値のない人間なんていないもの。だよね。

「SCRAP」という英単語は、断片、切れ端というようなほんの何かの一部ではあるんだけど、そのものの価値は断定してなかったんだ。


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