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ブレイズオブデスティニー 炎の誓い 第2章 氷と炎の対立

空高く燃え上がる炎の玉は、しばらく飛翔した末にある街の中央広場に降り立った。

その街はグリーンヘイヴ

様々な種族が暮らす大きな街である

「はぁ...はぁ...」

大量の炎を放っての移動で、シアラはそれなりに疲弊していた。

「ここが街の中心か...。ダークグロームもモンスターも、まだ姿を見せていないが...」

気を引きしめながら周囲を見回すシアラ。人はまばらで、見かけた住民もみな怯えきった表情を浮かべている。

「こわい...こんな感じは以前とは違う...」

不気味な空気に打ち震える子どもの姿に、シアラは胸を痛める。そんな彼女の前に、1人の少年が近づいてきた。

「あ、あなたが冒険者さんでしょうか!?」

「はい、冒険者のシアラです。少年よ、名前を聞かせてもらえるかい?」

「はい、ぼくはリョウといいます!この街の人を助けてくださるんですよね?」

明るい表情で話しかけるリョウ。しかしその目元には、不安そうな色が漂っている。

シアラは優しく微笑み、リョウの頭をなでた。「ああ、必ずや」。小さな炎を手のひらに集め、リョウに見せる。「私がこの炎の力で、街の平和を取り戻す」

「すごい...!でも本当に大丈夫なんですか...?」

リョウの不安な表情に、シアラは腕を組み、自信満々に答える。

「ああ、必ずや大丈夫だ。この炎があれば、ね!」

リョウの顔にも、少しずつ笑顔が戻ってきた。

それを見届けたシアラが言う。「それでは、力を合わせる仲間を探すとしよう。君もいいかい? 二人でこの街の平和を取り戻そうじゃないか」

「はい!」キッズな返事に、シアラも吹っ切れたような表情になる。

こうして魔法使いシアラと少年リョウの、邪悪な脅威への戦いが始まった。ふたりを取り巻く空気は緊張感で満ちているが、互いの存在が力づけ合う希望の光が射している。

シアラとリョウが街を歩いていると、突然建物の陰から1人の男が飛び出してきた。素早く反応したその男は、シアラたちの背後から忍び寄っていたモンスターを一瞬のうちに斬り伏せる。

「危ないところだったな。無事か?」笑顔で話しかける金髪の男。背中に大剣を担ぎ、一目で武人という雰囲気を感じさせる。

「あなたは...?」少し警戒するシアラ。

「俺はアルフィン。この街の人を守るために戦ってる傭兵だ」

「あ、アルフィンさん!この街一番の強い戦士です!」驚いた様子のリョウ。

シアラはアルフィンを見定めると、こう言った。「私もこの街の平和のために戦おうとしている。あなたも力になってほしい」

「おう!よろしくな!」

こうしてシアラとリョウに、アルフィンが加わった。3人で邪悪な脅威に立ち向かうため、新章が幕を開ける。

無数の氷の剣が地面に刺さっている

切っ先には黒い煙が漂っている

「くそっ、またあの男か」

丘の上に立つ黒装束の男・ナイトヴェイパーを見て、リアラが歯を食いしばる。

「やれやれ、そこの姉さん。久しぶりだな」

彼の冷淡な口調に、リアラの怒りが湧き上がる。過去の因縁が蘇る。

一瞬、リアラが放った氷の剣を払うと、ナイトヴェイパーは足下にモンスターを召喚し、姿を消した。

「待て!」

無数の氷の剣を空中に出現させモンスターに放ち瞬殺する。

因縁のある二人の戦いが、これからも物語を彩っていく。

ナイトヴェイパーの姿を消した街は、さらに不気味な空気に包まれる。シアラとリアラ、アルフィンたちの表情は硬く緊張感が走る。

「くそ...あいつが現れたということは」アルフィンが声を潜める。

リアラも「そうだな...ダークグロームもすぐそこまで迫っているということだ」と答えた。

シアラは二人の会話を聞き、淡い炎を手に集める。その小さな光が、この先行く闇討ちの覚悟を表している。

「みんな。先を急ごう。この街の人は、もうすぐ大変な目に会うはずだ」

シアラの言葉に、リアラとアルフィンも大きく頷く。邪悪な脅威に対峙するため、三人は街外れへと向かった。

新たな試練と敵、ナイトヴェイパーとの決戦が、そこからまっすぐに続いていく。

シアラたちが街外れに着いた時、リアラだけ言葉を残さず離れていった。

「リアラ!どこ行くんだ!」シアラが叫ぶ。

「私は一人で行動する。足手まといなど必要ない」

そう言い放つと、リアラはナイトヴェイパーを追って青白い光を放ちながら空に飛んでいった。

シアラはその背中を怒りと哀しみの入り混じった表情で見つめる。姉妹の確執が過去の出来事に根差していることを、アルフィンは知らない。

「あれなら大丈夫だろう」

シアラはリアラを信じることを決意した。こうして姉妹は、それぞれ別の道を進んでいく。

第3章に続く

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キャラクター

リアラ (シアラの姉): 年齢: 2100歳 種族: エルフ 性格: 冷静で氷の魔法の使い手 出身国: シルヴァンドール 出身街: アイスフォージ 背景: シルヴァンドールのアイスフォージで育ち、シアラとは対照的に冷たい性格を持つ。 特技: 氷の結界: リアラは氷の結界を操り、敵の攻撃から自分と仲間を守る。 アイスクラフト: 氷の魔法で武器を創り出す技術に長けており、戦闘中に氷の武器を生成して使用する。シアラと仲が悪い

リアラ

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