概念で昇天する

「もの」とは何ぞや。
自分だけかと思っていたことが
他人もそう思っていたという話。
「もの」は世界を変える力を持っている。
「もの」のスゴさは理解しているが
「もの」にそこまで
深く入り込むことが出来ないと
彼は私に言った。
意味のない「もの」は存在しない。
意味が付加されているか
意味が備わっているので
「もの」はある意味で
制約されていると言える。
「もの」は「概念」よりも動かしにくい。
「もの」と「もの」を
ミックスさせることよりも
「概念」と「概念」を
ミックスさせることが容易である。
ペンと消しゴムが目の前にある。
それらをミックスしようとするならば
例えば消しゴム付きペンになる。
しかしそれを現実で瞬間的に
ミックスすることはできない。
ペンパイナッポーアッポーペンは
哲学的なソレを突いているのだ。
「概念」をこねくり回して頭の中で
思い描くことの方がよほど簡単である。
次から次へとそう言った現象が
脳内で浮かんでしまう人間にとっては
「もの」は時間軸の観点から制約になる。
「人」は「物質」であり「概念」なのだ。
君の甘い場所をマジマジと見ていると
甘い汁が垂れてくる。
永遠のチェリーボーイである
サルバドール・ヱビはそれを見て
物質の先にある概念で昇天する。

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