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紛らわしき「新分野展開」

紛らわしき指針よ。
「事業再構築指針」では
事業再構築の5つの類型を提示しているが
最初に提示されている
「新分野展開」で多くの方が
考え方を勘違いをしてしまっているようだ。
私も最初勘違いをしてしまい
あの事業者もあの事業者もアウトやー!
どうしよ。。
社長超ガッカリしちゃうよと思いながら
指針をじっくり見直したのだが
勘違いであることが判明した。
「新分野展開」とは
「中小企業等が主たる業種を
変更することなく、新たな製品を製造し
又は新たな商品若しくはサービスを
提供することにより新市場に進出すること」
と定義付けられている。
そして「事業再構築指針の手引き」には
航空機用部品を製造する企業が
新たに医療機器部品を製造する場合が
例示されている。
この例示を見て製造業は
「製造業の中で」新分野展開を
行わなくてはいけないと
解釈してしまう方がいるようである。
私も最初そう思った。
しかしもう一度定義をよーく見てみると
そんなことは一つも書いていない。
指針の文言に沿うならば
中小企業診断士がたこ焼き屋をやることは
「新分野展開」の定義に該当する。
3〜5年後に総売上高の10%にするならば
「新分野展開」になり
最も高い売上高にするならば
「業種転換」になる。
つまり総売上高の大小に計画は
大きく左右される。
「中小企業診断士」と「たこ焼き屋」に
ご自分の既存事業と新事業を
当てはめて考えていただきたい。
「中小企業診断士」の売上高が
仮に10億あったとしたら
新分野展開をするならば
3〜5年後に「たこ焼き屋」の売上は
1億円にしないといけない。
1店舗出店で計画しているとしたら
月830万円の売上があるたこ焼き屋である。
それは実現可能か?
合理的かつ説得力のない計画でなければ
弾かれると言うわけである。
この解釈でおそらく合っていると思うが
100%断言も出来ないのがもどかしい。
いずれ事務局が開設される。
Q&Aでも回答されるかもしれないので
動向をチェキラである。

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