老豪砲

老豪砲。
その衝撃波で全ては吹き飛び
サングラスをした筋肉老人は勝利を収める。
クラゲのような知的生命体が
うじゃうじゃしている惑星には
透明な紫と黄緑の液体が
ぷよぷよと浮かんでいる。
その惑星を支配するその生命体は
ある瞬間地殻変動で
絶体絶命の危機に晒される。
瞬時に何もかも木っ端微塵。
まるで老豪砲。
しかしなぜか彼らはそれが来るのを
楽しみにしているようだ。
この地球の美しい自然の裏側で
何が起きているかなんて知らぬまま
コーヒーを服にダラダラ垂らしながら
脳裏をそんなことがよぎる。
きっとこの湖畔の底にも
あの惑星の紫と黄緑の世界があるのだろう。
まもなく発表されるその事実は
惑星革命宣言となり
ダースベイダーのようなディテールをした
戦闘機のようなものが日常で
頭上を飛び交うようになるだろう。
狂気は２つある。
現実世界そのものと生命体の脳内にある。
現実世界の狂気は発作の連鎖。
誰も止められない。
脳内の狂気はさらに細分化される。
私は平和狂気に身を委ねる。
ゲーセンの１００円を握りしめ
老豪砲のコマンドを出すことに
君は命をかけている。