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推しな気持ちを作る仕事

長く担当させて頂いてるブランドは、スキンケアなのに、推しやファンがたくさんいます。インターネットの無い時代は商品あてに、ハガキで感謝状やファンレター的なものがきていることにかなり驚き感動しました。今はネット上に大好きや使ってますの投稿が溢れています。ユーザーさんの推し愛がとまりません。それに触れられて幸せなことだなぁといつも感じています。

モノなのに人格を持ち長く愛されるようになるためには、作る側と買う側との共同作業。どんなよいモノを作っても買ってもらい、愛してもらいハッピーに使って長い関係にならないと意味がないです。

昨日は全社で好きや推しの気持ちをターゲットに作る。好き嫌いの観点から専門家の方を関西から呼んでマーケティングの基礎を学びました。

全てのコトやサービスは、その人にとり嫌い、好き、普通に分けられます。マーケターとして怖いのは、自分が担当しているものが、普通にカテゴライズされてしまうこと。普通になってしまうと記憶にさえ残らないからです。なかったことになるからです。

嫌い、好き、普通では、嫌いが一番強く記憶に残ります。危険を察知するチカラが人間には備わっているからです。だから嫌いはチャンス。消費者のここが嫌いという特徴に、実はブランドがドライブするヒントがあるのです。嫌いから好きに変わったモノは、価値が理解されて、強いエンゲージが生まれます。これを実例で学びました。

学びながら過去の事例を思い出していました。例えば私が以前担当したサバ缶。サバ缶のヒットは、嫌いが生んだ大ヒットの典型的な例です。東日本大震災後、保存食品として缶詰が爆裂的に売れました。買ってはみたものの、サバ缶なんて、避難リュックに入れて自分が食べるなんて思わない。しかも長持ちするから保存料が入って、いざ食べようとす汁を捨てるから面倒。若い人のほとんどは食べたことがないし、なんか嫌いな人ばかりでした。しかし、報道により、サバ缶は既に加熱してあるから毎日の食卓に使いやすいこと。採れたてがすぐ加工され保存料なし。相当ナチュラルかつ身からでた缶の汁は栄養の宝庫。カレーに入れたらすぐサバカレーになるとか、毎日食べやすい。口コミで拡散したりしました。嫌いからヒントを得たマーケティングプランをワークさせるのはマーケターの醍醐味ですね。

マーケティングの一つにプロモーションがあり、プロモーションの有効的な手段にPRがあります。PRは好きや推しの気持ちを作るには有効。支持率を上げて売り上げを上げるのが仕事です。それはかなり楽しい仕事です

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